原辰徳監督、引退の西武・内海哲也に「さん然と輝くエース」と賛辞 一番の思い出は09年WBC

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2022.9.20(火) 05:45

内海(右)と原監督

◆パ・リーグ 西武―楽天(19日・ベルーナドーム)

 原監督にとっても、内海は特別な選手だった。引退登板を受け、ひと呼吸おいて口を開いた。「ひと言では語れないくらい思い出がある。粘っこく練習して、野球に懸ける思いがすごく強い選手。私の中でジャイアンツのエースとして、さん然と輝いた一人だった」と労をねぎらった。

 思い出の一つとして明かしたのは、自身が指揮を執った09年WBCでのこと。巨人の投手では山口(現1軍投手コーチ)とともに侍ジャパンに名を連ねた。投手の人選は山田久志投手コーチに一任していたというが「内海、山口の『両テツをメンバーに入れるよ』と言われた時は、僕はうれしかったね」と、孝行息子の選出を我がことのように喜んだ。

 米サンディエゴでの第2ラウンドの韓国戦で初登板初先発。だが、内海は3回1死から頭部への死球を与えた。表情を失って動揺する姿に、山田コーチから交代を提案されたが、続投を願い出た。「山田さんも心配して『監督代えましょうか』と言ってくださったんだけど『いや代えないでくれ』と。『彼は(日本に)帰ったら我が軍のエースだから、何とか放らしてくれ』とお願いをしてね」。続く強打者・金泰均の内角を攻め、内野ゴロに仕留めて降板。情も挟んでしまうほど、思い入れのある選手だった。

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