【ソフトバンク】6連勝でM9 前守護神・森唯斗が461戦目初先発「すごく楽しい時間でした」

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2022.9.17(土) 06:30

先発の森唯斗(カメラ・頓所美代子)

◆パ・リーグ 楽天2―6ソフトバンク(16日・楽天生命パーク)

 未経験の大役を見事に務めた。プロ初先発のソフトバンク・森唯斗投手(30)が3回2安打1失点で流れを呼び込んだ。15日は空港での検査に時間がかかって用具が練習前に到着せず、この日は先発を予定していた奥村が右肘を痛め、登板回避と2日連続の“アクシデント”。森に通算461試合目での初先発が告げられた。

 マシソン(元巨人)の421試合目を抜き、プロ野球で最も遅い初先発。今季最速149キロを計測し、91キロの超スローボールを投じるなど緩急自在だった。

 「(リリーフの時と)やることは一緒なので。最初は緊張しましたけど、すごく楽しい時間でした」

 今季は開幕から守護神を務めたが、3度の黒星を喫するなど不振で、4月中旬に無期限の2軍降格。1軍復帰した7月2日までに約7キロ減量し、体のキレを取り戻した。しかし、7月末にはコロナ感染。自分の居場所だった9回にはモイネロが定着していた。

 8月下旬。藤本監督との話し合いの中で、来季以降の“先発転向”が話題にあがった。抑えへの未練がないわけではないが「言われたところで投げるだけ」と覚悟を決めた。今月13日の西武戦(ペイペイD)では奥村との“ダブル先発”で4回から8年ぶりに3回を投げ、準備を整えていた右腕が窮地を救った。

 チームは今季3度目の6連勝でリーグ70勝に一番乗り。貯金を今季最多タイの12とした。2位・オリックスとのゲーム差を「3」に広げ、マジックは「9」となり、最短V決定は23日。「(森が)よく投げてくれた。やっぱり経験値だよね」と指揮官は前守護神をたたえた。17日からはオリックスとの直接対決3連戦。歴史的な混戦を抜け出す。

(中村 晃大)

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