オリックスは天王山を前に痛い敗戦 中嶋監督「何とか模索していくしかない」

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2022.9.16(金) 22:32

オリックス・中嶋監督 (C)Kyodo News

● オリックス 3 - 6 日本ハム ○
<25回戦・京セラD大阪>

 オリックスは本拠地で痛い敗戦。他球場で勝利した首位ソフトバンクの優勝マジックは一気に2つ減って「9」となり、3ゲーム差で17日からの首位攻防戦に臨むことになった。

 今季2度目の先発登板となった増井浩俊は、走者を出しながらも4回まで無失点投球を見せていたが、1点リードの5回に一死一・三塁のピンチを招いたところで降板。後を受けた2番手・村西良太が松本剛に犠飛を打たれ同点に追いつかれると、なおも二死一・二塁から清宮幸太郎に右中間スタンドへ飛び込む15号決勝3ランを被弾した。

 打線は3回に吉田正尚の適時打で先制し、突き放された後も6回に宗佑磨が5号ソロを放ち食い下がったものの、8回に4番手・吉田凌が手痛い2失点。8回裏に再び吉田正の適時打で追い上げたが及ばなかった。

 今季2戦2敗となった増井は「次のことは考えずに、初回から全部出し切ろうと思ってマウンドに上がっていました。毎回ランナーを背負いながらの苦しいピッチングになってしまいましたが、なんとか粘り強く4回まで0で頑張れたところはよかったと思います。5回の制球が乱れてしまったところは反省しないといけませんが、そういった気持ちの部分というは出せたのかなと思います」と、反省点も挙げつつ自身の投球を振り返った。

 中嶋聡監督は、増井について「ガクンと落ちたところもありましたけど、飛ばして行きましたよね。本当に何とか抑えようと思って、しばらく飛ばして1回、2回、しっかり投げていったんですけど、強いて挙げるなら最後の四球ですかね。あれがもったいないというか。でも本当にいいピッチングだった」と粘投したベテランを労った。

 続けて、清宮に決勝被弾した村西の投球については、「ちょっと信じられないミス」と言葉を選びながらコメント。「(投手陣が)本当に疲れてるのは分かるので、もう一踏ん張り頑張って欲しいというのと、やっぱりもう少し楽にしてあげなきゃいけないですよね。打つ方で追加点と言いますか、1点で終わるというのがないように、もう2点、3点、何点でも欲しいです。いっぱい点を取って、ピッチャーを楽にさせてあげたいけど、なかなか繋がりが止まっている状態」と得点力不足の打線へのもどかしさも口にした。

 泣いても笑っても残り9試合。指揮官は「何とか模索していくしかないし、みんなやってるんですけど…野球は難しいですね」と苦悩を口にした。

 勝負のソフトバンク3連戦はすぐそこまで近づいている。


取材・文=どら増田

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