【ソフトバンク】福本豊氏、1日で首位奪還でも指摘した「死角」…好機で主軸が連続三振 守備ではミス続出

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2022.9.12(月) 05:40

6回1死一、三塁、紅林弘太郎のニゴロを三森大貴が失策して追加点を与える(カメラ・義村 治子)

◆パ・リーグ オリックス3―4ソフトバンク(11日・京セラドーム大阪)

 ソフトバンクがオリックスの猛追を振り切り、1日で9毛差の首位に返り咲いた。初回に柳田悠岐外野手の3ランで先制し、先発・千賀滉大投手が6回2失点で7年連続の2ケタ勝利をマーク。スポーツ報知評論家の福本豊氏は首位に立ったホークスの拙攻やミスを挙げ、常勝を誇ってきたチームに死角ありと指摘。V争いはさらにもつれると予言した。

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 ホークスに常勝軍団らしからぬミスが相次いだ。特に気になったのは2点差に詰め寄られた直後の7回の攻撃だ。1死三塁のチャンスで柳田が打席に立ったが、宇田川に徹底した内角攻めで追い込まれ、最後はスプリットで空振り三振。続くデスパイネも三振に倒れた。好機を逃さず、たたみかけるような攻撃が自慢のチームに、勢いを感じないのだ。

 6回の守備でも1死一、三塁から紅林の二ゴロを三森がはじき、併殺どころか適時失策となった。8回も無死一塁から今宮が中村晃の送球を捕り損ね、ピンチを拡大。2死一、三塁から小田の三振でピンチを脱したかと思いきや、甲斐が一塁送球前にボールを握り損ねて振り逃げとなり、頓宮の適時打につながった。

 17年から4年連続日本一を達成した当時のソフトバンクは隙がなく、勝負どころで無類の強さを発揮するチームだった。今季も開幕から首位争いを演じてきたが、故障者の続出や主力の高齢化もあり、死角が生まれつつある。

 オリックス、西武はソフトバンクよりも5試合消化が早く、今後は連戦が少ない。エース級の投手を優先的に先発させられるし、リリーフ陣の連投も最小限にとどめられる。戦力的にはホークスが充実しているとはいえ、最後の最後までもつれる戦いが続くことは間違いない。(スポーツ報知評論家・福本豊)

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