【オリックス】最後のPL戦士・中川圭太、大先輩の中日・福留孝介へ恩返し2発「後輩であることを誇りに思う」

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2022.9.9(金) 06:30

8回2死、左越えソロ本塁打を放つ中川圭太(カメラ・小林 泰斗)

 オリックス・中川圭太内野手(26)の快音には思いがこもっていた。「何か、意味があるのかな…」とかみしめたプロ初の1試合2発。チームを再び首位・ソフトバンクとゲーム差なしに押し上げ、恩師に、大先輩に成長を報告した。

 ともに無得点で迎えた4回に先制の5号ソロ。平井が初球から4球続けたスライダーを逃さず、中堅左へ9試合ぶりの一発を放り込んだ。3点リードの8回には、本来は守護神の増田から左越えへ6号ソロ。147キロをたたき「天国から監督さんが見守ってくださったおかげかな、と思います」と言葉をつないだ。

 東都大学リーグの強豪・東洋大出身。監督として指導を受けた高橋昭雄さんが7日に亡くなった。「お前のバットでチームを勝たせてみろ」。1年時から期待され、食らいついた。17年の監督最後の試合は、右太もも裏肉離れの負傷を抱えて出場。「お前たちは、俺の宝だ」とのラストメッセージが胸に響いた。「今の打撃は高橋監督から教わったことすべて」。ダイヤモンドを一周すると、天に向けて手を合わせた。

 「最後のPL戦士」として注目もされてきた。この日は大先輩にあたる中日・福留が現役引退を表明。ファームで顔を合わせると「何してんねん」と激励してくれた。プロ4年目の今季は打率3割を超え、初の規定打席へ前進中。「後輩であることを誇りに思います」。恩返しはこれからだ。

 最下位・日本ハムに連敗し、一夜明けて中嶋監督は7日に走塁ミスした福田の登録を抹消。直接話し合い「何とかして帰って来ます」と1番打者の声を聞いた。勝率1厘5毛差で優勝を争うラスト15試合。全身全霊でラストスパートに入る。(長田 亨)

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