【楽天】浅村栄斗「あくまで通過点」史上9人目現役唯一1000試合連続出場 鉄人V打で3位と2.5差

スポーツ報知

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2022.9.8(木) 05:15

5回を終えて1000試合連続出場を達成し、花束を手にファンにあいさつをする浅村栄斗(カメラ・馬場 秀則)

◆パ・リーグ ソフトバンク3―4楽天(7日・福岡ペイペイドーム)

 節目の記録を自らのバットで彩った。強烈な打球が一、二塁間を抜けていった。楽天・浅村栄斗内野手(31)は一塁上で大きく息を吐いた。0―0の初回1死三塁。石川の外角直球を逆方向へ運ぶ先制V打に「何とか走者をかえそうという気持ちで打ちました。手応えはよかったです」と振り返った。

 この日の出場で史上9人目、現役では唯一となる1000試合連続出場を達成し、「西武から使ってもらって今がある。いろんな人に感謝をしたい」。これまで携わってくれた指導者、体のケアをしてくれるトレーナー、声援を送ってくれるファン、頑丈な体に生んでくれた両親。食事をはじめ身の回りの世話をしてくれるゆき夫人、そして最愛の娘の顔が浮かんだ。

 西武在籍時には左膝靱帯(じんたい)損傷のけがも負ったが、昔と変わらない信念は「けがをけがだとは思わないこと」。少々のけがには大騒ぎせず、レギュラーの誇りを胸にグラウンドに立ち続けてきた。古巣時代の15年8月8日オリックス戦(京セラD)から7年の歳月をかけて積み上げてきた新たな勲章にも「あくまで通過点」。プロ野球記録は衣笠祥雄(広島)が持つ2215試合連続出場だが、パ・リーグ記録は松井稼頭央(西武)の1143試合。来季中の到達を視界に捉えた。

 負ければ自力優勝が消滅する一戦で主砲が意地を見せ、CS圏内の3位・オリックスに2・5差と詰め寄った。「最後まで上のチームに食らいついて戦っていきたい」。鉄人・浅村が逆襲の旗手となる。(長井 毅)

 ◆浅村 栄斗(あさむら・ひでと)1990年11月12日、大阪府生まれ。31歳。大阪桐蔭高では「1番・遊撃」で2008年夏の甲子園優勝。同年ドラフト3位で西武入団。11年から一塁手のレギュラーに定着し、14年以降は二塁手。13年に110打点、18年に127打点で打点王。18年オフにFAで楽天に移籍。20年は32発で本塁打王に輝いた。182センチ、90キロ。右投右打。推定年俸5億円。

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