◆パ・リーグ　ロッテ３―１１楽天（２７日・ＺＯＺＯマリン）

　小技を絡めて主導権を握った。楽天が先発全員安打の１７安打１１得点で快勝。貯金を４に伸ばした。順位は４位だが、大混戦のパ・リーグで首位・ソフトバンクと２・５差に縮めた。

　相手先発はロメロ。１週間前の２０日、楽天生命パークで６回途中４失点で勝っていた。この日は初回に１、２番の連打などで２点を先取すると、２回無死一、二塁、打者・炭谷の場面で石井監督が変幻自在に動いた。バント、バスター、ヒッティング、ヒットエンドランと１球ごとにサインを変えながら揺さぶり、結果的に四球で満塁。小深田の犠飛で貴重な３点目を挙げた。

　４回にもバントでロメロの失策を誘い、２番手の田中靖に代わった後も盗塁や４連打など勢いが止まらず、打者一巡７安打６得点の猛攻。試合序盤で田中将に大量援護した。４安打の４番・島内は「昨日（完封負け）は悔しかったので勝てて良かったです」とチーム全員の思いを代弁。楽天がしぶとく優勝争いに食らいついている。（片岡　優帆）

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