オリックス・宮城「めちゃくちゃ嬉しい」 チームの窮地を救うプロ初完封!

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2022.8.27(土) 18:09

オリックス・宮城大弥 (C) Kyodo News

○ オリックス 6 - 0 西武 ●
<23回戦・京セラD大阪>

 投打が噛み合ったオリックスが西武を下し、このカードは1勝1敗のタイに。初戦を山本由伸で落とす苦しい状況の中、3年目の21歳・宮城大弥がチームを救った。




 1週間前に敵地で行われた西武戦では、8回までちょうど100球で無失点に抑えるも、足のつりを見抜いたベンチが交代を決断。若き左腕は勝利こそ掴んだものの、プロ初完投・初完封のチャンスを逃していた。

 迎えたこの日も、カーブを効果的に使った緩急自在の投球を展開。3回に一死からの連打で一・二塁のピンチを招いたが、後続を中飛と遊飛に斬って無失点。打線も初回から宗佑磨の2ランで先手を取ると、5回には吉田正尚の適時二塁打などで3点を追加。6回にも福田周平が適時打を放ち、西武先発の與座海人から6点を挙げた。

 援護にも恵まれた宮城は、9回118球の熱投。終わってみれば三塁を踏ませない投球で、被安打4、無四球・3奪三振の無失点。プロ初完投を初完封で飾り、今季9勝目をマークした。



 宮城は試合後「先頭打者を打ち取ろうという意識で9回を投げられたことが非常に良かった」と振り返り、「めちゃくちゃ嬉しいです」と喜びのコメント。

 つづけて「野手陣のおかげでテンポ良く投げることができました。各回の入りをしっかり意識しながら、捕手の(伏見)寅威さんと話し合いながらできたので、それが結果につながったのかなと思います」と、好投の要因について語った。

 また、先制2ランの宗は「チャンスの場面だったので、初球から積極的に行こうと思って打席に入っていましたし、初球からしっかりとスイングすることができました」と振り返りながら、「宮城がいつも頑張って、坊主にしてまで良いピッチングをしてくれているので、頑張って打ってます」と後輩の奮闘を称えた。


 中嶋聡監督に代わって指揮を執る水本勝己監督代行にとっては、これが嬉しい初勝利に。

 試合後には宮城からウイニングボールを渡されそうになったが、「あの子(=宮城)もここ2試合ずっと(完封を)意識していたので、初完封なのにボールを渡してくれて感動したし、ありがたかったけど、これは選手が持って、しっかり大事にしてほしいと思いました」と、記念のボールは返したという。

 そんなやりとりがあった左腕については「この大事な時期に良い状態を維持しているというのは良いことなので続けてほしい。この完封はすごい自信になる」と語り、さらなる飛躍に期待を寄せる。

 試合に関しても「よく打ってくれたし、よく動いてくれた。今日は本当に良い試合だった」としたうえで、「とにかく勝つために、選手が良いパフォーマンスができるように考え抜いて、監督が帰ってくるまで待ってます」とコメント。

 まずはこの3連戦勝ち越しに向けて、明日の試合に切り替えつつ、良い状態で中嶋監督の復帰を迎えられるようにしたいと意気込んだ。


取材・文=どら増田




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