【ロッテ】佐々木朗希、夏休みラス投で7回0封8勝「いいところに投げられた」前回自己最悪3被弾のリベンジ

スポーツ報知

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2022.8.27(土) 06:20

7回無失点で8勝目を挙げた佐々木朗希がバルーンを手に笑顔(カメラ・今西 淳

◆パ・リーグ ロッテ2―0楽天(26日・ZOZOマリン)

 「金曜朗希ショー」夏休み最終上映は、後半戦最長の7回を3安打8奪三振で無失点。ロッテ・佐々木朗希投手(20)が三塁も踏ませずに8勝目をつかむ痛快ドラマだった。

 同じ楽天と中6日の再戦。前回は勝ったとはいえ、自己ワーストの3被弾で6回5失点と不本意な投球だったが、今度は舞台が違う。今季9試合で3勝1敗、防御率0・73の本拠地ZOZOで、初回から躍動した。

 最速160キロと球速は抑え気味も、「今日はいいところに投げられた」と、140キロ台のフォークとスライダー、130キロ前後のカーブを安定した制球で投げ込む。この日のマリンは、フォークを落とし、直球に伸びを加えるとされる名物の強風がほとんど吹かなかったが、「風がないのにフォークがよく落ちた。(中間の)フォーム修正がうまくいったのかな」と、満足そうに91球を振り返った。

 開幕から助演男優賞級の好リードで主人公の朗希を助けてきた松川が、右肩の違和感でベンチスタート。今季17試合目で初めて佐藤都とバッテリーを組んだ。4歳年上ながら、気心の知れた同期入団の兄貴分。「しっかりリードしてくれました」と、“初共演”を感じさせない名コンビぶり。試合前に「朗希には投げたい球がある。その中で都志也がどう配球するか」と話した井口監督の心配をよそに、時には首を振って意思を貫いた。蒸し暑い無風のマウンドで右足がつり、7回で降板も、シナリオ通りの快勝劇だった。

 いよいよ最終章の9月を迎える。登板はあと5試合程度。2ケタ勝利まであと2つ、シーズン規定投球回(143)まで33回2/3と、大きな目標が視野に入った。もちろんチームのCS進出もかかる。完全試合で話題を独占した第1章「衝撃の春」、中指のマメという思わぬ敵に遭遇した第2章「苦闘の夏」に続き、飛躍のプロ3年目を締めくくる完結編「勝負の秋」は近日公開。お楽しみに!(星野 和明)

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