ロッテ、前日の勝ちを今夜の試合に繋げるんだ!
ベースボールキング
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2022.8.25(木) 10:48
ロッテ・鈴木昭汰投手
○ ロッテ 5 - 2 西武 ●<21回戦・ZOZOマリン>
序盤にチャンスを何度も作りながら5回まで奪った得点は4回の2点のみ、2-1の6回に西野勇士が中村剛也に同点弾、その裏無死一塁から松川虎生のバント失敗で併殺…。試合の流れは西武に傾きつつあったなかで、ロッテは福田秀平のファインプレーをきっかけに流れを掴み5-2で勝利した。
2-2の7回にマウンドにあがった唐川侑己は先頭の源田壮亮にライト前に運ばれる。続く森友哉に対しても2ボールとボールが先行。投じた3球目のカットボールを捉えられ、ライト後方に抜けたかと思われた打球をライト・福田秀がフェンスに激突しながらも好捕。倒れこみながら福田はセンターの髙部瑛斗にボールを送球すると、二塁タッチアップを狙った源田をロッテ守備陣の見事な中継プレーでアウトにした。
福田のファインプレーに助けられた唐川は、山川穂高をカーブでタイミングを外し三ゴロに打ち取り、3人で終えた。その裏、二死一、二塁から井上晴哉が2点適時二塁打で勝ち越し。4-2の8回はゲレーロが危なげなく3人で終えると、8回裏には中村の適時打で追加点。5-2の9回はオスナが走者を出しながらも試合を締めた。福田秀平のガッツ溢れるプレーをきっかけに、流れを呼び込み勝利したといってもいいだろう。
◆ 鈴木が今季初先発
これまで何度も言ってきたが、この流れ、勢いを25日の試合に繋げることが大事だ。ロッテは鈴木昭汰が今季初先発する。鈴木はファームで8月、3試合・16回2/3を投げ、イニング数を大きく上回る23奪三振、与四球も2つ、自責点は2、防御率1.08。
6回2/3を投げ、10奪三振、1失点に抑えた10日の巨人戦は、ストレートが力強く1-0の2回に秋広を見逃し三振に仕留めた外角の149キロのストレートは素晴らしかった。直近の登板を見ると、左打者の外角のストレートはかなり良い。ちなみに同日の巨人戦で先発マスクを被ったのは、12日に再昇格した柿沼友哉だった。
また、西野と唐川が連投中で、25日の試合でゲレーロとオスナが登板すれば連投になる。26日の楽天戦以降のことを考えれば、打線が序盤に援護してオスナ、ゲレーロを使わない展開にもちこみたい。特に西武先発・松本航は立ち上がりが不安定なことが多い。ただ初回0に終わると、尻上がりに調子を上げられ、手も足も出ないという試合を何度も見てきた。しっかりと序盤に得点を挙げ主導権を握りたい。
首位・ソフトバンクと8差、3位・オリックスまで5.5差とかなりゲーム差が開いている。優勝、CS争いという前に、「6」ある借金を1日も早く返済し、次に繋がる試合を増やしていきたい。
文=岩下雄太