齊藤明雄氏が西武のミス指摘…先制好機も凡フライ、失点につながる失策も
ベースボールキング
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2022.8.25(木) 07:14
西武・辻監督(中央)
◆ エラー数はリーグ最多73個西武はロッテとの接戦を落とし3連勝ならず。試合前時点で0.5差に詰め寄られていたソフトバンクに勝率で上回られ、約1カ月ぶりに首位の座を明け渡した。
24日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した野球解説者の齊藤明雄さんは、攻守両面で出た西武の“ミス”に言及した。
攻撃面では両軍スコアレスで迎えた2回。四球と安打で無死一・二塁のチャンスを迎えるも、6番・愛斗は美馬学が投じた2球目のシュートで左飛に打ち取られ凡退。続く中村剛也が放った左中間への大飛球でも走者が動くことができず、8番のブライアン・オグレディは空振り三振に倒れ好機を逃した。
齊藤さんは愛斗の打撃内容に注目し、「次が中村ということを考えれば、なんとかスコアリングポジション、一死二・三塁にするバッティングをしてほしかった」と指摘。最低でも三塁に走者を進める進塁打が打てていれば、「(中村の)大きなセンターフライで楽に1点入ったところ。このへんが西武としては苦しかった。美馬は愛斗に助けられたんじゃないか」と2回の攻防を振り返った。
守備のミスが出たのは0-0で迎えた4回、先発の平井克典が一死から安打と盗塁、四球で一・二塁のピンチを招いた場面。9番・松川虎生の打球は二塁ベースよりのセカンドゴロとなったが、これを外崎修汰がファンブルしオールセーフに。併殺で攻守交代かと思われたところでピンチを拡大し、これが直後の先制2失点につながってしまった。
齊藤さんは「おあつらえ向きのゲッツーかなと思ったんですけど、外崎があまりにも打球の正面に入りすぎた。丁寧にいき過ぎてグラブの土手に当ててしまった。逆シングルでグラブトスをするくらいの気持ちでいけば、楽に併殺にできたと思います」と一連のプレーを振り返った。
また、「今年の西武は守りを重視している割には今日でリーグ最多73個のエラー。こういうミスをしていると首位争いから落ちていくんじゃないかなという心配はありますよね」と、守備の不安要素がチームの失速に繋がりかねないと指摘した。
▼ パ・リーグ失策数(順位/試合数)
73個 西武(2位/116試合)
72個 日本ハム(6位/114試合)
59個 オリックス(3位/116試合)
55個 ロッテ(5位/111試合)
42個 ソフトバンク(1位/110試合)
35個 楽天(4位/111試合)
※8月24日終了時点
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』