西武・隅田“2度目の対戦”で痛打浴び首位陥落…大矢氏「正直にいき過ぎた」
ベースボールキング
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2022.8.25(木) 06:59
西武・隅田知一郎 (C) Kyodo News
◆ 2イニング零封も初球狙われ決勝点献上西武はロッテとの接戦を落とし3連勝ならず。試合前時点で0.5差に詰め寄られていたソフトバンクに勝率で上回られ、約1カ月ぶりに首位の座を明け渡した。
試合は2-2の同点で終盤に突入。西武は5回から登板していた2番手の隅田知一郎が2イニング無失点の好リリーフを見せ、3イニング目の7回裏も続投したが、安打と四球で一死一・二塁のピンチを迎えると、安田尚憲を空振り三振に仕留め2アウトとした直後、6番・井上晴哉に初球の内角速球を左中間に弾き返され、これが決勝の2点適時打となってしまった。
24日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した野球解説者の齊藤明雄さんは、隅田と井上が5回裏に対戦した際に力強いストレートで空振り三振に仕留めていたことを振り返りつつ、「ストレートで勝負したいのはわかるんですけど、井上のほうが三振した球を狙っていた。(隅田は)良いチェンジアップを持っているんだから、まず変化球から入っても良かったのかなと思いました」と、隅田&森友哉の西武バッテリーが見せた配球に問題があったとの見解を示した。
番組MCを務めた大矢明彦さんも「往々にしてルーキーの投手だからストライクから正直に行き過ぎた感じがする」と話し、同番組に電話出演した達川光男さんは「井上には失礼ですが結構ボール球を振るタイプ。どんどん振りにいきたいタイプなので、その辺を焦らしても良かったんじゃないかなと思いますね」と、初球の入り方に工夫が必要だったと声を揃えた。
今季8敗目(1勝)を喫した隅田も、降板後の談話では「前の打席でインコースの直球で三振をとれたので、当たってもいいぐらいの気持ちで、厳しいインコースを攻めたのですが、バッターが狙っていたコースを打たれたように思います。初球からいかず、もっとボール球を混ぜたりすればよかったと思います」と決勝打の瞬間を冷静に分析。将来有望なドラ1ルーキーにとっては、痛打された経験も成長の糧となるはずだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』