【ソフトバンク】谷川原健太「師匠・柳田さんのバットで」4安打4打点にお立ち台

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2022.8.24(水) 06:00

6回、今宮の右前打で生還した谷川原健太(カメラ・小林 泰斗)

◆パ・リーグ 楽天6―15ソフトバンク(23日・楽天生命パーク)

 離脱した主将の魂が谷川原に乗り移った。初回、2点を先制してなおも2死満塁で則本の138キロフォークに食らいついて、一塁線を破る2点二塁打。3回はプロ初の三塁打で追加点を挙げた。「師匠・柳田さんのバットで力を借りることができました。清宮(日本ハム)の形で作ったらしくて、自分のより軽いんですけど、振りやすかったです」。オフの自主トレで柳田に弟子入りしていたプロ7年目の25歳は、4安打4打点にお立ち台と“初モノ”づくしの一日とした。

 柳田が22日に新型コロナ陽性判定を受け、この日、出場登録を抹消。主力野手6人が相次いで感染し、藤本監督は試合前、「“筑後ホークス”で頑張らないとしようがない」とファーム施設の所在地になぞらえて嘆いていた。ところが、今季最多タイの20安打で、初の先発全員安打と大爆発。藤本監督は「“ちびっこ軍団”頑張りましたね」とほほ笑んだ。

 初めて5番に抜てきされた21歳の野村大が初回に右前へ先制2点打。約1か月ぶりに先発した23歳の増田はプロ初の猛打賞。谷川原と合わせた総年俸2310万円の3人が、日本人野手史上最高6億2000万円の柳田の穴を埋めた。

 4度目の4連勝で、首位・西武との0・5ゲーム差をキープした。谷川原は「若い選手にはチャンスなので、しっかりつかみたいです」。超緊急事態の中、若手の躍動が希望の光になる。(中村 晃大)

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