【ロッテ】佐々木朗希、ワースト3被弾&5失点も2か月ぶり7勝 甲子園東北初Vを応援「頑張ってほしい」

スポーツ報知

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2022.8.20(土) 06:20

6回5失点も打線の援護をもらい、7勝目を挙げた佐々木朗(カメラ・小林 泰斗)

◆パ・リーグ 楽天5―6ロッテ(19日・楽天生命パーク)

 ロッテの佐々木朗希投手(20)が東北の地で6月22日以来約2か月ぶりとなる今季7勝目を挙げた。楽天打線にプロ初の複数本塁打となる3発を浴び、6回5安打、自己ワーストタイの5失点ながらも、女房役の松川の逆転打に救われた。チームは2連勝で、4位・楽天に3・5ゲーム差とした。佐々木朗は20日の甲子園準決勝でしのぎを削る東北勢にもエールを送った。

 登板を終えた朗希の表情は意外にも明るかった。「全体的に球威自体はそこまで悪くなかったと思う。打線と抑えてくれた投手陣に感謝してます」。雨天中止となった17日のオリックス戦(ほっと神戸)から初のスライド登板。プロ入り後ワーストとなる3発を浴び、5失点もワーストタイ。それで手にした2か月ぶりの白星に安堵(あんど)の表情だった。

 この日は初回からフォークが引っかかるなど制球がバラついた。2死一塁から島内に適時三塁打で先制点を献上。1点リードの4回には茂木に逆転2ランを浴び、5回には浅村にソロもたたき込まれた。それでも仲間が6回に松川の逆転の3点二塁打などで4点をもぎ取り、白星をプレゼントしてくれた。女房役の活躍に「泣きそうになったっす」と報道陣を笑わせた朗希。逆転直後には鈴木大にもソロを浴び、思わず膝に両手をついたが、7勝目は手放さなかった。

 4月10日の完全試合では22・9%だった空振り率はこの日の試合では9・47%。後半戦は前半戦に比べ、自慢の直球で空振りを取りづらくなっている。ストライク率も前回登板のソフトバンク戦(ZOZO)から約10%ダウンの63・2%。「ボール自体はそこまで落ちてはない。(配球が)一辺倒になったりとかデータもたまったり、クセだったりもある」と冷静に分析。この日の平均球速も155・6キロにとどまったが「ガン(スピードガン)はあてにしていない。球速というよりもバッターの体感速度」と球質を追求している。ただ、井口監督は「自分の投げたい球をずっと投げてる。しっかりとバッテリーで配球を組み立てながらやっていかないと」と指摘した。

 朗希自身、東北の地では昨年8月28日以来の勝利でチームは2連勝。気合の入る理由もあった。20日には甲子園準決勝で仙台育英と聖光学院の東北勢が激突する。岩手から甲子園を目指した右腕は「特に東北勢はまだ優勝していないので、頑張ってほしいなと思いながら見ています」。球児からも力をもらい、「次はしっかり自分の力で勝てるように頑張りたい」と、トンネルを抜けた先の成長を見据えた。(小田原 実穂)

 女房役の松川が初の決勝打をマークした。1点を追う6回2死満塁。石橋の初球を捉え中堅手の頭上を越える走者一掃の3点適時二塁打。逆転に成功し、朗希に白星を付けた。「初球から攻めた結果がああいう形になったかなと思います。勝たせられてよかった」。4投手を最後までリードし連勝に貢献した。

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