【西武】内海哲也が引退表明翌日に4年ぶり中継ぎ登板…1回1K無失点「すごい緊張しました」

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2022.8.18(木) 05:30

8回から3番手で登板した内海哲也は、代打・松田宣浩と対戦(カメラ・佐々木 清勝)

◆パ・リーグ 西武3―5ソフトバンク(17日・ベルーナドーム)

 ファンの温かく、大きな拍手が背中を押してくれた。2点ビハインドの8回。西武・内海哲也投手兼任コーチ(40)はマウンドに一礼してプレートに足をかけた。「すごい緊張しましたけど、マウンドへ上がる時にすごい声援をいただいたので、スイッチが入って後押ししてもらいました」。16日の現役引退表明後、初の登板で内海らしさを披露した。

 巨人時代の2018年9月5日のDeNA戦(富山)以来となる救援登板。「マウンドにいろいろな足跡があって、中継ぎの投手というのを感じられました」。直球の最速は139キロながら変化球をまじえて緩急をつけ、丁寧に低めをついた。打者4人に対し、許した安打は代打・松田の三塁内野安打だけ。「今日が引退試合じゃないし、本当の真剣勝負なんで。それが(引退を)表明した後でもできるっていうのは本当に感謝しかないです」と19球を振り返った。

 12日の楽天戦から中継ぎ要員として1軍に昇格。巨人時代を含めてもブルペン待機は少ないだけに「中継ぎは(ベンチとブルペンの)電話1本で行くか行かないか決まるので尊敬しかありません。引退前ですけど、スイッチの入れ方とか本当に勉強になると思います」とコーチとしての学びも忘れない。

 9月の引退試合まで、若手に教えられることはたくさんあるはずだ。「今までやってきたキャリアのすべての引き出しを開けながら、なんとか乗り越えていければいいかなと思います」。力を抜くことなく、背中で自らの持てるものを伝えていく。(秋本 正己)

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