【西武】山川穂高、3戦連発33号&故障リスクより1点 優勝モードの爆走生還「思ったよりは足が動いたかな」

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2022.8.8(月) 06:15

4回2死一、三塁、 左越え3点本塁打を放つ山川穂高(カメラ・小泉 洋樹)

◆パ・リーグ 西武10―4ロッテ(7日・ベルーナドーム)

 西武・山川穂高内野手(30)が3戦連発となる33号3ランを放ち、3カード連続勝ち越しに貢献した。持ち味の一発もさることながら、ポイントになったのは2回の走塁。その激走の意味を、西武担当の秋本正己記者が「見た」。

 無理だと思った。2回1死一、三塁。川越が中堅へ浅い飛球を放つと、三塁走者の山川は迷うことなくタッチアップ。本塁へ果敢に滑り込んだ。「クロさん(三塁コーチャーの黒田内野守備走塁コーチ)が『行けるか?』と言うので、『行きま~す』と言いながら走りました。思ったよりは足が動いたかな」とさらりと振り返った。

 優勝争いが佳境の時期。一番怖いのは故障だ。山川は3月30日の日本ハム戦(札幌D)で走塁中に右太もも裏に軽い肉離れを起こして14試合欠場した。試合は序盤。再発のリスクを考えれば無理をしなくていい状況とみていたが、山川に迷いはなかった。残り41試合は1点の重みが増してくるだけに、走塁で勝負を分ける場面が増える。「ベースターンは気を付けていますけど、直線の時はある程度大丈夫かな」。故障後はストレッチ、治療などいっそう入念にケアをするなど春先から続ける準備にぬかりはない。

 打撃面でも準備ができていた。4回2死一、三塁で左越えへ33号3ランを放った。前カードのオリックス3連戦は10打数1安打に終わったが、体の右サイドに軸を作って頭が投手寄りに動かないよう修正。「目線があまりぶれないで球を目で捕まえることができる。きょうみたいにチームの勝ちにつながる本塁打が打てれば一番いい」。チーム防御率1位の投手力が注目されるが、V奪回の軸になるのはやはり山川だ。(秋本 正己)

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