【西武】中村剛也ここぞのおかわり2発!サヨナラ弾!苦悩乗り越え「ちょっと違う感覚」

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2022.8.5(金) 06:15

◆パ・リーグ 西武3x―2オリックス(4日・ベルーナドーム)

 西武が中村剛也内野手(38)のサヨナラ弾で3連勝を飾り、首位を堅持した。オリックス戦の4回に先制5号2ランを放ったおかわり君は、2―2の9回1死から6号ソロを放って勝負を決めた。2位の楽天は、ロッテ戦の3回に球団最多タイとなる1イニング3本塁打を放つなど、5発10得点の猛攻で快勝し、単独2位浮上。西武との2・5ゲーム差を守った。

 ヒーローは照れていた。ドームを包む大きな拍手の中で、西武・中村はゆっくりとベースを一周した。「サヨナラすよ。試合はそこで終わって、めっちゃ(球場中から)見られるんですよ。気持ちいいといえば気持ちいいけど、ちょっと違う感覚。どうしたらいいのかなとか」。19年7月18日以来となる自身5本目のサヨナラ本塁打。ホームベースを踏むと、仲間からウォーターシャワーで祝福されて表情を崩した。

 無心だった。9回1死。ワゲスパックが投じた155キロの速球が真ん中高めへ。フルスイングから描かれた放物線は左中間の客席へ達した。「気持ちよく打球が飛んでくれました」という会心の6号ソロだった。

 4回無死一塁で迎えた第2打席では左中間へ先制の5号2ラン。この一発が5月14日以来となるアーチだった。快音が消えて2か月以上。「このシーズンは今のところずっと悩んでいるというか、思い通りの打撃はできないなあと思いながらやっていて」。試行錯誤の中で気づいた。「足の使い方がちょっとおろそかになっていた部分がありましたし、どうしても打てないと上半身がこうなっているのかなと思いがちなので、そこに気づけたのがよかった。いいきっかけにしないといけない」。忘れかけていた感触を思い出した。

 混戦のパ・リーグで首位を走るチームは試合中に2位の楽天が勝って一時はゲーム差が2に縮まったが、おかわり君の2発でオリックスに3連勝して再び2・5差に。貯金は今季最多の9に増えた。「これから暑くなって投手も大変になると思うので、何とか打者でカバーしていきたい」。開幕前から目標に掲げていた450本塁打にもあと2本と迫った。「早く打てるように頑張ります」。節目の記録に届いた時、3年ぶりのリーグ優勝にもおのずと近づいていく。(秋本 正己)

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