【日本ハム】清宮幸太郎2ラン2発自己最多4打点 5打席連発の同学年「村ゴッド」村上宗隆が刺激に

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2022.8.4(木) 06:30

日本ハムの清宮幸太郎

◆パ・リーグ 日本ハム5―1ソフトバンク(3日・札幌ドーム)

 日本ハムの清宮幸太郎内野手(23)が、ソフトバンク戦で先制&ダメ押しの2ランを放ち、今季最多で自己最多タイの4打点をマークした。開幕から11発連続でソロ本塁打が続いていたが、ついにジンクスを打破。早実時代に甲子園を沸かせた左の大砲は、同学年のヤクルト・村上を“村ゴッド”と呼び、刺激にしていることも明かした。大阪桐蔭出身の西武・森友哉捕手(26)も2打席連続本塁打で存在感を見せつけた。

 快音を残して右翼ポール際へ飛んだ打球は、スタンド上段で弾んだ。ゆっくり走り始めた清宮が、雄たけびを上げ喜びを爆発させる。8回2死一塁、ソフトバンク・秋吉からダメ押しの13号2ラン。3回、東浜から放った先制の12号2ランに続く今季3度目の1試合2発で、今季自身最多の4打点を挙げ、チームの連勝に大きく貢献した。

 苦しかったジンクスから、ようやく抜け出した。3回の先制2ランは、今季初めて走者を置いて放った本塁打。開幕から11本連続ソロが続いていただけに、ヒーローインタビューでは「やっと2ラン打てました」と笑わせた。明るく振る舞っても、ずっと心に引っかかってきたトゲだった。「やっぱりたくさん点を取りたいので、そこが何より」。8回にも再び2ラン。吹っ切れたように笑った。

 話題沸騰の同期は、もちろん刺激になっている。2日にヤクルト・村上が5打席連続本塁打のプロ野球新記録。「もちろん、見ましたよ。半端ないっすよ。もう僕たちの間では“村ゴッド”って呼んでいるので、勝手に」と笑った。“村神様”を勝手に変化させて呼ぶが、根底にはリスペクトがある。「同学年なんで、どんだけ打っても、頑張っても、上に村上がいてくれる。やっぱり全然こんなんじゃ満足できないなと、常に自分にムチを打ってくれる存在。アイツがいてくれるからもっと高みを目指せる」と思いを明かした。

 “師匠”の記念日にも花を添えた。この日は、常に気にかけ打撃指導をしてくれる稲葉GMの50歳の誕生日。コロナからこの日、現場復帰し「久々にお話しできて、おかげさまで打てました」。しかし、誕生日には「えっ、そうだったんですか? うわー(苦笑)。いや、知っていましたよ。そのつもりで打ちました(笑い)」。チームも8月連勝スタートで対ソフトバンクは6連勝。かつて甲子園を沸かせた季節に、逆襲の原動力になる。(山口 泰史)

 ◆清宮の甲子園 早実では15年夏の甲子園に1年生ながら主軸として出場。「3番・一塁」で全5試合に出場し19打数9安打、打率4割7分4厘、2本塁打、8打点と4強進出に貢献。1年生でU―18W杯日本代表にも選出された。2年春夏の甲子園は逃したが、3年春のセンバツに再び出場。2試合で9打数3安打も本塁打、打点はなく2回戦で敗れた。3年夏は西東京大会決勝で涙をのみ、甲子園出場はならず。高校通算111本塁打は史上最多。

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