【西武】オリックス・山本由伸崩して堅首 「ネバネバ攻撃」で6回119球投げさせて降板追い込む

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2022.8.3(水) 06:40

レフトスタンドのファンの応援に応える佐々木健(左)と、源田壮亮 (カメラ・佐々木 清勝)

◆パ・リーグ 西武4―2オリックス(2日・ベルーナドーム)

 強敵に食らいついた。野性味あふれる西武ナインがオリックス・山本由伸投手(23)に立ち向かった。昨季から37イニング連続無得点で6連敗と抑えられていた絶対エースに「ネバネバ攻撃」で対抗。完全攻略とはいかなかったが、全員の執念が勝利につながった。

 初回無死満塁、2回1死満塁、3回2死三塁でも無得点。立ちはだかる「由伸の壁」にはね返された。それでも諦めない。2点を追う4回2死一塁、源田壮亮内野手(29)が3球ファウルで粘った後に右翼線へ適時三塁打。「前の打席で凡退(2回1死満塁で二ゴロ)していたので、何とかしたい」という一打で山本からチーム41イニングぶり得点をもぎ取った。

 5回は先頭の栗山が捕邪飛も、5球ファウルで粘って11球投げさせた。6月18日、同じベルーナDで9回102球でノーヒットノーランを喫した山本が5回で110球。6回119球1失点での“早期降板”に追い込んだ。「球数投げさせて。束になって苦しめてくれた」と辻監督。我慢強く勝機をうかがい、8回に本田から源田の同点打などで3得点して逆転した。

 先発・高橋が8回途中2失点と力投。1番・外崎が2安打3四球で5出塁、2番・源田が3安打と投打がかみ合った。首位西武にとって、負ければ0差に迫られるオリックスを2差に突き放し、辻監督も「大きな1勝」と選手をたたえた。

 チームは今夏、本拠地で「WILD WILD」ユニホームを着用。大自然のワイルドさや、しゃく熱のサバンナを想起させるカーキ色の戦闘服で戦う。パ・リーグは大混戦のサバイバル。天敵との対決で意地を見せた西武が勢いに乗りそうな1勝をつかんだ。(片岡 優帆)

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