【オリックス】4試合連続逆転で5連勝 最大11・5差から首位へ1差に 今季初1番山足が突破口

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2022.8.1(月) 06:35

ロッテに3連勝しベンチ前でハイタッチ。(左から)セーブの比嘉幹貴、好守を見せた山足達也、ダメ押しソロの若月健矢(カメラ・今西 淳)

◆パ・リーグ ロッテ2―5オリックス(31日・ZOZOマリン)

 3位・オリックスが4試合連続の逆転勝ちで、今季2度目の5連勝。首位・西武に1ゲーム差と大接近した。山足、若月ら伏兵が活躍した強さを、プロ野球遊軍・玉寄穂波記者が「見た」。2位・ソフトバンクは西武を下し、4位・楽天は日本ハム戦に勝利したため、1~4位までが1・5ゲーム差と、混パに拍車がかかった。

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 中嶋監督は「きょうは山足デーですね」と最大級の賛辞を贈った。

 1、2回に1点ずつを失ったが、3回に一気に逆転した。その突破口を開いたのが山足だ。今季初めて1番に起用されたプロ5年目が中前安打。そこから打線が一気にたたみかかけた。

 二塁守備でも好プレーでチームを救った。2点リードの5回2死二塁で、高部の二遊間への内野安打を処理した山足は、二塁走者・藤岡が本塁に突入する勢いでオーバーランするのを見逃さなかった。「暴投(悪送球)さえなければチャンスはある」と三塁へ送球。帰塁する藤岡を刺した。

 主に代走、守備固めで起用されてきた山足は、4月21日のソフトバンク戦以来の先発起用に「きょうのスタメンでチャンスをつかめなかったら今年はない、というぐらいの覚悟を持って試合に臨んだ」と人一倍の気合で臨んだ。

 9番・若月は4―2の8回に2号ソロ。指揮官は「こっちに(流れを)引き寄せたホームラン」と称賛した。3度の登録抹消を経験したプロ9年目。だが、6月に1軍に復帰してからは、昨年までも課題だった打撃で大活躍。この日も2安打で、打率3割4厘と“恐怖の9番”になっている。

 ポイントゲッターの吉田正と杉本がこの日は計9打数1安打に抑えられたが、“脇役”たちが活躍。いろんな選手を起用する中嶋采配に、選手たちが応えている。“全員野球”のムードが、4試合連続逆転勝ちにもつながっている。

 5連勝で、最近9試合は8勝1敗。4~5月に新型コロナ感染者が続出するなど、5月13日時点で借金は最大7。同11日時点で首位に11・5ゲーム差だった。だが、昨季覇者がよみがえり、今季最多を更新する貯金4、首位・西武に1ゲーム差。2日からは西武との直接対決3連戦(ベルーナD)。大逆転首位が見えてきた。(玉寄 穂波)

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