【日本ハム】フィーバー中「きつねダンス」ファイターズガールの切実な思い「お願い、一緒にやって!」

スポーツ報知

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2022.7.29(金) 06:30

きつねダンスを披露するファイターズガール

 日本ハムのチアリーダー「ファイターズガール」が踊る「きつねダンス」がフィーバー状態だ。球界を飛び出すほどの人気は、なぜ、どのように過熱していったのか―。そして当事者はどう感じているのか。スポーツ報知では、ファイターズガールの辻菜穂子さんを直撃した。

 独創的な音楽とともに球場に一体感が生まれる。毎試合イニング間に“12匹のきつね”がノルウェーの楽曲「The Fox」に乗って踊ると、ファンも一緒に踊り出す。人気沸騰中の「きつねダンス」。踊り手の辻さんは導入が決まった当初、“きつねにつままれた”ような気持ちだったという。

 辻さん「『大丈夫かなあ』って気持ちの方が強かったかもしれないです(笑い)。特徴的な音楽で『子供は怖くないのかな?』って思ってしまった」

 今季から始まり、最初は注目度も高くなかった。そこで4月8日から「耳」を装着。5月には球団公式YouTubeで清宮らも登場する動画を投稿した。再生回数は301万回。尾暮さんも「そこからマネしてくださる方が増えました」と実感する。

 テレビ中継ではイニング間にCMを流さず「きつねダンス」を生中継したことも。球宴では他球団の選手が耳を装着したり、パ6球団のチアが一緒に踊る場面もあった。都市対抗野球では「北海道ガス」のチアが挑戦。Jリーグでも披露され、フジテレビ系ドラマ「元彼の遺言状」では俳優・大泉洋が踊った。北海道から全国、球界から「月9」にまで飛び出すフィーバーぶり。指をくわえて見ているわけには―と、オリックスは「たぬきダンス」を始めた。

 ここまで人気になれば、耳を着ければ心もきつねに…というわけでもなかった。切実な思いも客席に届けながら、作品が生まれている。

 辻さん「まだちょっと恥ずかしい。でも一緒にやってくれる方がいるので、そこを目掛けて『お願い、一緒にやって!』と思いながらやっています」

 球団は来年3月に開業する新球場「エスコンフィールド北海道」での新企画も模索する。「もっと盛り上げられるように頑張っていきたいです!」。ビッグボス・新庄監督と双璧の“看板”となった「きつねダンス」とともに、日本ハムは新たなステージに向かう。(田中 哲)

 ◆きつねダンスの誕生経緯 球団マスコット・フレップがキタキツネをモチーフにしていることから、仕掛け人の球団職員・尾暮沙織さんが「フレップをイメージしたパフォーマンスを作りたい」と楽曲を調べたところ「The Fox」を発見。今年から球団ロゴやユニホームが一新されており「球場の演出や音楽も全て新しくしようということになったので、この曲を提案することになりました」。

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