◆パ・リーグ　日本ハム５―４ロッテ（２４日・札幌ドーム）

　パ・リーグは空前の混戦モードで前半戦を終了した。２３日時点の下位３チームが上位３チームに勝ち、首位ソフトバンクから５位オリックスまで２・５ゲーム差にひしめく大混戦となった。全球団が８０試合以上を消化して５チーム以上が２・５差以内は、パでは初。

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　連勝中のロッテにとっては悔しい黒星となった。決勝点を許した場面、ロメロが一塁ベースを一度踏み損ねる間に、二塁走者の佐藤が生還した。佐藤もスピードを緩めることなくいい走塁だったが、ロッテからすると混戦のパ・リーグを抜け出すためにもこういうミスは避けたい。

　マーティンを欠き、レアードもまだまだ本調子とはいえないロッテは、本塁打で点を取っていく状況にはない。つなぎや機動力を絡めて１点を積み重ねていくチームになっている。それだけに防げる点を防いでいかないと苦しくなる。ペナントレースも終盤になれば、より１点の重みは増す。相手に隙を見せてはいけない。

　前半戦を終え、パ・リーグがここまで混戦になるとは思っていなかった。１～５位どこも現状では決め手を欠き、特別勢いが出ているチームはない。後半戦もしばらくはダンゴ状態が続くだろう。

　開幕前、私は１位から順に楽天、ロッテ、オリックス、ソフトバンク、西武、日本ハムと予想した。今、もっとも注目しているのは５位としていた西武だ。両リーグトップのチーム防御率からも分かるように、投手陣は先発も後ろもすごく安定感がある。後ろは、昨年良くなかった増田が守護神として活躍しているし、平良もいる。水上も度胸がある。森脇や本田にキツい場面も任せられるようになったし、ボー・タカハシも出てきた。質も量も充実していて、６回までリードしていたらほとんど引っ繰り返されるケースはない。得点力が上がってくれば、十分にチャンスがあると思う。

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