【楽天】17点爆勝ちの翌日に14度目完封負け 石井一久監督「いい投手の時はワンチャンスを生かせるか生かせないか」

スポーツ報知

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2022.7.21(木) 21:59

7回、ベンチで険しい表情を見せる石井一久監督(カメラ・石田 順平)

◆パ・リーグ ソフトバンク7―0楽天(21日・ペイペイドーム)

 楽天は先発・岸孝之投手が6回途中4失点で5敗目を喫した。21安打17点を奪った20日の同カード(北九州)から一夜明けた打線は千賀を打ち崩せず4安打無得点で今季14度目の完封負けとなった。石井一久監督は岸について「ちょっと警戒し過ぎて慎重になり過ぎたかな。ボール自体は悪くなかったので、どんどんこちらからプローチをかければ(よかった)」と振り返った。

 打線については「いい投手の時はワンチャンスなのでそこを生かせるか、生かせないかで大きく変わってくる。打撃陣は個々でいいアプローチをしてくれているので、継続してほしい」と求めた。

 この日左翼席から見ていた楽天ファンの目にもふがいなく映ったのは若手のアピール不足だろう。0―3の6回岸が安打と自らの失策で2死一、二塁のピンチを招いて降板。バトンを受けたドラフト6位・西垣が連続四球。押し出しで試合を決定づけられる4点目を奪われた。石井監督は常日頃から「こちらからイスを与えることはしたくない」とアピールを求める。若手にとっては1軍で自らの立ち位置を確立するチャンス。だが、この日の西垣はマウンドに上がってからストライクを取ることに必死になっているように見えた。

 さらに0―4の7回に登板した鈴木翔は2死まで簡単に奪うも、代打・野村と今宮に連続四球を与えると、続く高田に左翼越え三塁打を浴びた。代打・グラシアル、甲斐にも四球を与えたところでKOとなった。「失敗はあるので、ストライク入らないことだったりは僕も経験があるので、そこを責めるつもりはないですけど、でも同じ失敗をしていたらなかなか成長もしないし、学ぶことはない」と厳しく指摘した。

 指揮官は続けて「小さいビハインドで抑えていくことがすごく大事なことだし、自分のことでマウンド上でいっぱいいっぱいになっている姿がある。そこらへんはチームのためにこの打者を打ち取ろうという気持ちの持っていき方をしないと。それなりに試合数もあげているので失敗から学ぶことはしてほしい。でも、同じ失敗でしたね」と残念がった。

 夏場になり、投手陣にも疲労の色が見え始めた。イキのいい若手の台頭が望まれる。

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