◆パ・リーグ　オリックス２―０日本ハム（２０日・京セラドーム大阪）

　球団史上初の屈辱こそ免れたが、厳しい状況に直面した。日本ハムはビッグボスのコロナ感染により前日（１９日）に監督代行を務めた山田バッテリーコーチを含む５人が陽性判定。木田優夫２軍監督（５３）が“代行の代行”で、２日連続指揮官変更は史上初となった。その中で相手先発・椋木に９回２死まで無安打。１安打完封負けで４連敗を喫した。

　代理指揮官は前夜に大阪行きを伝えられ、この日鎌ケ谷を経由して大阪入り。１６日から計２０人が感染し、この日は１０人の入れ替えもあった中での指揮。球団初のシーズン２度目の無安打無得点のピンチを迎え、９回２死、カウント２―２から代打・佐藤が安打を放つのがやっとだった。木田監督代行は「どの球種も安定して投げてきてしまっていたので、対応するのが簡単ではなかった」と語った。

　さらに、前日に自打球を受けた松本剛も大阪府内の病院で「左膝蓋骨（しつがいこつ）下極骨折」と診断され、出場選手登録を抹消された。試合復帰まで約４週間の見通しで、球宴出場も絶望的。リーグトップの打率３割５分５厘を残す男も痛恨の離脱となった。苦しい戦いが続くが、次戦こそボスに勝利を届けたい。（田中　哲）

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