【西武】川越誠司、道産子が新庄ビッグボス止めた!実家近くの札幌ドームで「不思議な感じ」

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2022.7.18(月) 06:30

川越が勝ち越しとなる2点適時二塁打を放つ(カメラ・小林 泰斗)

◆パ・リーグ 日本ハム3―4西武(17日・札幌ドーム)

 パの首位を争う両チームが譲らない。2位・西武は川越誠司外野手(29)の決勝2点二塁打で日本ハムに逆転勝ち。札幌出身の道産子が、新庄剛志監督(50)率いる日本ハムの連勝を7で止めた。負ければ陥落だったソフトバンクは、5年目の増田珠(しゅう)内野手(23)のプロ初安打となる1号ソロで追い上げ、延長10回に川瀬晃内野手(24)の2点二塁打でロッテを突き放し、0・5ゲーム差の首位を死守した。

 相手が催したイベントは自分のためにあった。日本ハムが北海道シリーズと題したこの日の一戦。ウィニングボールをつかんだ西武・川越は「生まれ育った所で活躍できて良かったです」とひげ面をほころばせた。

 札幌Dから実家までは車で15分ほど。ビッグボス・新庄監督が引退した2006年は中学1年生で「テレビで見ていた人が相手チームの監督とは、ちょっと不思議な感じです」。そんな雲の上にいた人の連勝をひと振りで止めた。

 2点差を追いついた直後の6回2死一、二塁。河野の初球の144キロ直球をフルスイングすると、打球は右翼フェンスを直撃。2者が生還して一気に勝ち越した。「詰まってはいましたけど角度が良かったので、外野の頭を越えるのではというのはありました」。応援に駆けつけた家族に最高のお土産を届けた。9回裏は1点差に追い上げられてヒヤリとしたが、2死満塁から野村の飛球をグラブに収めた。

 投手として入団も打撃を買われて19年から外野手登録に。今季は5月11日に1軍へ昇格して23試合に先発していたが、好調は長続きしなかった。そこで、打撃練習では山川にもアドバイスを仰ぎながら、引っ張ることに主眼を置いた。「直球を捉え切れていなかったので、引っ張る練習をしていた中で出た安打だったので良かったです」と息をついた。

 ナイターでソフトバンクが勝ち、チームは昨年4月6日以来の単独首位はお預けとなったが、外野手は左翼のオグレディを除いて固定されない状況。川越にしてみればチャンスでもある。「まだまだアピールしていかないといけない立場」と北の大地で定位置奪取へ意を強くした。(秋本 正己)

 ◆川越 誠司(かわごえ・せいじ)1993年6月30日、北海道生まれ。29歳。北海高3年時に外野手で春、夏の甲子園に出場。北海学園大へ進み、2015年のドラフト2位で投手として西武入団。19年から外野手登録となった。今季は36試合に出場し、打率2割3分2厘、1本塁打、8打点。174センチ、80キロ。左投左打。今季年俸は1200万円(推定)。

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