ロッテ、勝利へのキーワードは「4点」

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2022.7.16(土) 09:17

ロッテナイン (C) Kyodo News

 40勝41敗1分の4位・ロッテは、16日から21日にかけて本拠地・ZOZOマリンスタジアムで首位・ソフトバンク、2位・西武と上位球団との6連戦だ。朝から雨が降っており16日の試合が行われるか気になるところだが、“勝負の6連戦”と見て良いだろう。

 一時最大で9あった借金を返済し、7月8日のオリックス戦後には今季最大の貯金2にしたが、再び借金生活となっている。現在2カード連続負け越し中で、6月に比べるとチーム状況はやや下降気味だ。

 その原因のひとつが得点力。直近5試合で奪った得点は7点。勝利した7月12日の西武戦は4点を挙げたが、9日と10日のオリックス戦、14日の西武戦は1点、13日の西武戦は無得点と、得点力不足に陥っている。

▼ 直近5試合の成績
7月9日vsオリックス(●1-3)
7月10日vsオリックス(●1-10)
7月12日vs西武(○4-2)
7月13日vs西武(●0-3)
7月14日vs西武(●1-2)

 チャンスを全く作れていないわけではなく、12日からの西武3連戦では3試合とも満塁の好機を作った。チャンスがピンチになってしまい、得点圏で決定打を欠いている状況だ。直近5試合の投手陣の失点を見ても、10日のオリックス戦で10点を喫したが、14日の西武戦が2失点、9日のオリックス戦と13日の西武戦は3失点となんとか最少失点にまとめている。

 データを見ても今季1試合に4点挙げた試合は8勝2敗、5月13日のオリックス戦から4点挙げた試合は5連勝中だ。1試合に3点となるとさすがに6勝5敗1分と勝率は落ちるが、1試合に最低4点を挙げればなんとか勝てるのだ。

▼ 今季1試合に4点挙げた試合の成績
3月25日vs楽天(○4-0)
4月3日vs西武(○4-2)
4月16日vs日本ハム(●4-11)
4月22日vsオリックス(○4-0)
5月8日vsソフトバンク(●4-8)
5月13日vsオリックス(○4-1)
5月21日vsソフトバンク(○4-2)
6月1日vsヤクルト(○4-3)
6月19日vs日本ハム(○4-2)
7月12日vs西武(○4-2)

 さらに詳しく見ていくと、1試合に4点以上奪った試合は28勝4敗で、5月15日のオリックス戦で5-8で敗れたのを最後に4点以上奪った試合は17連勝中だ。4点以上得点すると、勝率はグッと高まる。

 1試合に5点、6点取ろうと考えると苦しくなるが、1試合に4点取れれば勝てると考えれば、9イニングの間に4点取れればいいのかと気持ちも楽になる。ロッテの武器は足を絡めた攻撃だ。足を使って相手投手を揺さぶり、1本の安打で1つ先の塁を狙う。これまで積み重ねてきたことを徹底していけば、1試合に4点は取れるはずだ。投手陣の負担を考えれば4点以上とって欲しいというのが本音だが、まずは勝利するために必要な点数を取っていきたい。しぶとく、いやらしい攻撃を見せてきた打線ならできるはずだ。

文=岩下雄太

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