◆パ・リーグ　楽天４―１西武（３日・楽天モバイル）

　ひとつの白星が遠い。３点を追う９回２死、渡部聖が則本に空振りの三振に仕留められると、西口文也監督は表情を変えずにベンチ裏へ姿を消した。開幕からの４連敗は球団として１９７９年以来４６年ぶりで、新人監督としては初めて。「そう甘くはない」と淡々と話した。

　４回２死一塁でドラフト２位ルーキー・渡部聖が右中間に適時三塁打を放って先制。今季初先発の２年目右腕・上田が５回を無失点で救援陣に後を託したが、羽田が４安打を許して３失点。攻めても岸からは１点を奪うのがやっとで、８回無死一塁で代打・野村大が中前打を放つも一塁走者の外崎が判断を誤ってスタートが遅れ、二塁に達せず。指揮官は「打てない中でああいうミスは非常に大きい」と指摘した。

　オープン戦は８勝４敗２分で２位。チーム打率２割６分９厘は全体の２位、防御率１・９６で同じく１位と投打がかみ合ってシーズンに臨んだがまさかの開幕４連敗。「もう１回、気を引き締め直して」と西口監督。４日のソフトバンク戦（みずほペイペイ）で今井に今季初勝利を託す。

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