【日本ハム】今川優馬がオープン戦1号…左越えソロを含む2安打1打点で開幕1軍アピール「執念で食らいつきます」

スポーツ報知

2025.3.13(木) 05:30

今川優馬

◆オープン戦 ロッテ5-2日本ハム(12日・ZOZOマリンスタジアム)

 日本ハムは12日、ロッテとオープン戦(ZOZO)を行い、今川優馬外野手(28)がオープン戦1号となる左越えソロを含む2安打1打点と、開幕1軍へ猛アピールした。この日の一発を含め、オープン戦で放った3本の長打はいずれも左投手から。“左キラー”という特長を打ち出し、厳しい外野手争いを生き残っていく。

  高く高く舞い上がった打球が左翼フェンスを越えると、二塁ベース手前に達していた今川は両拳を腰の前で強く握った。右拳を振り下ろし、感情を爆発させる。9回2死、ロッテの左腕・中村稔の内寄り137キロを振り抜いた。オープン戦1号となる左越えソロ。「正直、あの打席で打たなかったら、鎌ケ谷(2軍)だと思ってたんで、命懸けでしたね」と笑顔で振り返った。

 土壇場で自らの強みを証明した。オープン戦で3本目の長打だったが、3本とも左投手から。「左ピッチャー打たないと、僕の一番の強みなんで。左ピッチャーが来たら、今川スタメンでいつでも出せると思ってもらえれば。そこをもっともっとアピールしていかなきゃって感じです」。5回には右の西野からも左前打を放ち、新庄監督も「今川くん、よう左打つね。右も打ったけど」と高く評価した。

 オフからの取り組みが実を結んできた。体重移動を抑え、頭が突っ込まない新フォーム。顔を残しボールを待つことで、選球眼にも好影響が出ている。「うまく打てたホームランだった。台湾ぐらいからだいぶ感覚がつかめてきて、低めの変化球を振らなくなったので、カウントを整えられるようになった」。キャンプでたたき込んだフォームが、自分のものになってきた。

 家族との約束にもつながる一発だった。今週は千葉、福岡と遠征が続き、来週は再びエスコンでオープン戦を戦う。「福岡行って結果残して、家に帰ってみんなに会うって約束したんで。妻と弟たちも、またみんなでご飯食べに行きたいです」と明かした。万波、松本剛、水谷、五十幡、矢沢らがひしめき、常に脱落と背中合わせの外野手争い。「執念で、食らいつきます」と語る今川が、開幕スタメンを目指してアピールを続けていく。

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【日本ハム】今川優馬がオープン戦1号…左越えソロを含む2安打1打点で開幕1軍アピール「執念で食らいつきます」