
◆オープン戦 日本ハム6―6中日(8日・エスコン)
日本ハムのドラフト1位で二刀流の柴田獅子(れお)投手(18)=福岡大大濠=が8日、エスコンでのオープン戦(対中日)に「3番・DH」で“本拠地デビュー”。2打席で二飛、一ゴロに倒れたが、新たな課題も見つかり、さらなるレベルアップを誓った。
柴田の手に残ったのは、感じたことのない重さだった。初回の第1打席、昨季、メジャーで21試合に登板している身長201センチ左腕・マラーの151キロの直球を強振。捉えたと思った打球は三塁方向へのファウルとなった。「いい感触があってもファウルになった。球がものすごく重くて。本当にパワー不足」。3回の第2打席を含め、バットには当てたが、ともに凡打に終わった。
それでも、18歳にとって、3月上旬の1軍のオープン戦は、貴重な時間となった。「トップレベルのボールを見られて本当にいい経験。速さもストライクゾーンも違う。色々なことが学べて本当に良かった」。結果よりも、次への課題が明確になった充実の2打席だった。
二刀流の大先輩も本拠地デビュー戦は同じくほろ苦い結果だった。現・ドジャースの大谷翔平は13年の3月7日、札幌ドームでのオープン戦に出場し、空振り三振に倒れている。新庄監督は「将来的には3、4、5番を打てるバッターになると思う。コツさえつかめば一気に伸びてくる選手」。この時期の1軍起用は期待の表れ。着実にスター街道を上っている。
試合前にはサイン会を行った。「名護でのホームラン性の大飛球を見て(柴田の)とりこになった」と手作りのグッズを持った人もいたほど、北海道のファンに温かく迎えられた。「球場全体からの応援は今までになくて新鮮だった」と感激。「自分のプレースタイルを見て、どう感じてくれるか。ファンの皆さんが言語化していってほしい」とお願いした。
今後は、千葉・鎌ケ谷に戻り、打者として2軍戦に出場予定。投手としても4月中旬以降のデビューを想定している。「一日でも早く1軍という思いは強い。時間を無駄にせずやっていく」。無限の可能性を秘めた18歳は成長した姿で再びエスコンに帰ってくることを誓った。(川上 晴輝)
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