
◆日本生命セ・パ交流戦 阪神2―3オリックス(15日・甲子園)
オリックスの和製大砲コンビが土壇場にアーチで競演した。1点ビハインドの9回1死で頓宮裕真捕手(26)が左越えに起死回生弾を放つと、2死から杉本裕太郎外野手(32)が左翼席中段まで運ぶ特大の勝ち越し弾。虎の守護神・湯浅を打ち砕き、劇的な逆転勝利に導いた。
まずは、頓宮の交流戦4本目となる5号ソロが敵地の空気を変えた。3球目の浮いたフォークを強振。「感触も良かった」と弾丸ライナーで突き刺した。4回にも先制の右前適時打をマークするなど、打率3割4分6厘はリーグ断トツだ。14日には母校・亜大の生田勉監督(56)の退任が発表され、「野球もそうですが、人間的なことを教えていただいた」としみじみ。4年前には恩師の提案で“パンチパーマ入寮”を果たし、注目を集めた。「今があるのは生田監督のおかげ」と感謝は尽きない。
その4番の一発に呼応したのが杉本だ。「今日は完全に頓宮。その勢いのまま」と、真ん中150キロ直球をフルスイング。打った瞬間に確信する打球を見届け、ベンチ前でお決まりの昇天ポーズを披露した。「高校(徳島商)の時は1年夏に試合に出ていない。甲子園でずっとホームランを打ちたかった」。5月26日の西武戦(ベルーナD)以来となる10号ソロで3年連続2ケタ本塁打に到達した。
チームは2年ぶりに関西ダービーを勝ち越し、通算成績は33勝32敗3分け。リーグ首位のロッテに0・5ゲーム差に迫った。「勝てたのが一番。気を緩めずに」と、監督代行の水本ヘッドコーチ。劇勝で弾みをつけた。(小松 真也)