
◆パ・リーグ 日本ハム5―2楽天(5日・エスコンフィールド)
多くの子供が見つめる中、何度もガッツポーズを決めた。新庄剛志監督にとって“7度目の正直”だった。4月28日から勝敗が一緒で1ゲーム差が続いていた楽天との直接対決に逆転勝利。2年目の新庄政権下、開幕2カード目以降では初めて最下位脱出に成功し、5位に浮上した。
「今日は寝れない! 気持ち良すぎて…。気持ち良かったー!」と、試合直後、会見場に現れた指揮官の声は興奮と感動で震えていた。1点を追う8回、采配に“新庄チルドレン”が応えた。無死二、三塁で松本剛が右犠飛を放ち同点。さらに1死一、三塁で打席には万波が立った。一塁走者の野村に二盗のサインを出すことも新庄監督の脳裏によぎったが「成長している万波君に任せよう」と信じて、動かなかった。
すると、まな弟子は右中間を破る勝ち越し2点二塁打。なおも一死三塁で途中出場の細川がスクイズに成功し5点目を奪い「去年からむちゃくちゃな作戦でいろいろやらせてきたけれど、その経験があったからあの場面、一発で決めてくれた」と成長に目を細めた。
「5位? あー全然、全然。今日、どうやって寝よう…。お酒は飲めないしサウナに入ってカピカピになって寝ようかな」。優勝しか目指さない新庄監督が、ここから本気で頂点を狙う。(阿見 俊輔)
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