日本で戦う外国人選手のMLBドラフト順位は? 1位は千葉ロッテの新外国人選手

パ・リーグ インサイト 望月遼太

2018.1.31(水) 00:00

MLBのドラフトでは、毎年1000人以上にもおよぶ選手たちが指名を受ける。その中では、上位・あるいは下位で指名を受けながら、様々な理由で海を渡り、MLBとはまた別の場所で力を発揮する選手も少なくはない。

そこでここでは、パ・リーグの現役外国人選手の中で、MLBのドラフト指名経験がある選手を確認し、特に上位の指名を受けた選手について紹介していきたい。

【北海道日本ハム】
マイケル・トンキン投手:2008年ドラフト30巡目(全体906位)
ニック・マルティネス投手:2011年ドラフト18巡目(全体564位)
ブランドン・レアード選手:2007年ドラフト27巡目(全体844位)

【楽天】
ジョシュ・コラレス投手:2011年ドラフト44巡目(全体1323位)
ゼラス・ウィーラー選手:2007年ドラフト19巡目(全体581位)
オコエ・ディクソン選手:2011年ドラフト12位(全体374位)

【埼玉西武】
ニール・ワグナー投手:2005年ドラフト21巡目(全体634位)
ブライアン・ウルフ投手:1999年ドラフト6巡目(全体179位)

【千葉ロッテ】
マイク・ボルシンガー投手:2010年ドラフト15巡目(全体451位)
エドガー・オルモス投手:2008年ドラフト3巡目(全体83位)
タナー・シェッパーズ投手:2009年ドラフト1巡目追補(全体44位)
マット・ドミンゲス選手:2007年ドラフト1巡目(全体12位)

【オリックス】
アンドリュー・アルバース投手:2008年ドラフト10巡目(全体315位)
クリス・マレーロ選手:2006年ドラフト1巡目(全体15位)
ステフェン・ロメロ選手:2010年ドラフト12巡目(全体372位)

【福岡ソフトバンク】
デニス・サファテ投手:2001年9巡目(全体268位)

現在パ・リーグに在籍している選手の中で、最も高順位で指名されていたのは、2007年にドラフト1巡目、全体12位で指名された千葉ロッテの新外国人選手、ドミンゲス選手だ。

ドミンゲス選手は、2013年にアストロズで152試合21本塁打77打点、打率.241という好成績を残している。翌年は成績を落としてしまい、2015年以降メジャーでの出場は5試合のみ。初挑戦となる日本球界でその才能が完全開花となるか、楽しみな選手のひとりだ。

次に順位が高かったのは、2006年にドラフト1巡目、全体15位で指名されたオリックスのマレーロ選手。

メジャーでは54試合1本塁打と本領を発揮できなかったが、昨季の途中でオリックスに入団すると、わずか82試合で20本塁打を放った上、打率.290。豪快さと確実性を兼ね備えた打棒を披露し、その高い実力を証明している。

シーズン開幕からの合流となる今季は、はたしてどれだけの成績を残してくれるだろうか。

特定の条件を満たしたチームが獲得できる権利である「追補」ながら、1巡目指名を受けたもうひとりの選手が、千葉ロッテのシェッパーズ投手。

2013年には76試合に登板して6勝2敗27ホールド1セーブ、防御率1.88という抜群の成績を残して、翌年にはレンジャーズの開幕投手も務めた逸材だった。

しかし、相次ぐ故障でその後は低迷してしまい、今季から日本球界に挑むことに。160キロを超すかつての剛速球が見られるか、ドミンゲス選手ともども注目していきたい。

一方、オリックスのディクソン投手や、楽天のハーマン投手はドラフトで指名されず、アマチュア・フリーエージェントとしてキャリアをスタートさせている。

日本で実力を発揮してチームに欠かせない存在となった両選手のように、良い意味で周囲の予想を裏切る活躍を見せたケースは、日米問わず枚挙に暇がない。

野球選手の価値を決めるのはドラフトの順位ではなく、プロに入ってからの実績だ。言葉も文化も異なる異国のプロ野球の舞台で、特別な輝きを放つのははたして誰だろうか。

今年も、はるばる海を渡ってきた外国籍の選手たちの活躍を楽しみにしている。

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記事提供:パ・リーグ インサイト 望月遼太

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