
ロッテ・木村優人投手が17日の阪神戦(甲子園)でプロ2年目で初めて、先発のマウンドに上がる。才木との投げ合いを前に「楽しみです。やれることをしっかりやって、試合に臨みたいと思いながら調整をしてきました。先発だからといって、これまでと何かを変えるのではなく、1イニングずつ、打者1人ずつ相手に向かっていき、しっかりと抑えたいと思います」と胸中を明かした。
2年目の今季、開幕1軍入りを果たした右腕は、3月30日のソフトバンク戦(ペイペイD)の7回に救援でデビュー登板すると1回無失点。8回に味方が勝ち越して、プロ初登板初勝利を挙げた。その後も救援陣の一角を担い、14試合で1勝0敗1セーブ、防御率2・75をマーク。8日の中日戦(バンテリンD)の救援登板を最後に、甲子園での先発デビューをにらんで調整を進めてきた。
「高校(霞ケ浦)時代に甲子園で投げることを一つの目標に頑張っていたので、憧れの場所です。高3夏は茨城県大会決勝(土浦日大戦)で、自分が投げていて最終回に逆転負けをしてしまい、甲子園では投げることができなかったという悔しい思い出があるので、こうしてプロに入って、投げる機会をいただけてうれしいです。最高のパフォーマンスを出して、チームの勝利に貢献できるように頑張ります」
霞ケ浦では打撃にも定評があっただけに、聖地での「打者・木村」も阪神にとっては不気味な存在だ。チームは15日のヤクルト戦(ZOZO)でサヨナラ勝ちをおさめて2カード連続で勝ち越し、交流戦11試合で6勝5敗。セ・リーグ首位ながら交流戦不振の阪神もやっつけて、さらに勢いをつける。
◆木村 優人(きむら・ゆうと)2005年6月1日、茨城生まれ。20歳。霞ケ浦では甲子園出場はならなかったが、ロッテ同期入団で捕手の寺地(明徳義塾)らと23年にU18日本代表の一員としてW杯初優勝に貢献した。同年ドラフト3位でロッテ入団。184センチ、92キロ。右投左打。推定年俸600万円。独身。
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