【オリックス】オープン戦2勝8敗1分けで最下位 若手による底上げが得点力不足解消のカギ

スポーツ報知

2025.3.17(月) 05:00

試合が雨天中止となり、記者の取材を受ける岸田護監督 (カメラ・佐々木 清勝)

 オリックスはここまで、オープン戦11試合を戦い、2勝8敗1分けの最下位と苦しい戦いが続いている。特に、昨季いずれもリーグ5位のチーム打率2割3分8厘、71本塁打、402得点に終わった打線は今季も低調を極め、3月のオープン戦は9試合で計18得点。28日のシーズン開幕まで2週間を切る中、復調は可能なのか。オリックス担当の南部俊太記者が「占う」。

 15日のヤクルト戦(神宮)で3―4のサヨナラ負けを喫した直後、普段はクールな岸田監督から思わず本音が漏れた。「得点はなんぼ(何点でも)あってもええと思うので…」。攻守の要である森は右脇腹の負傷で開幕不在が決定。昨季、5位低迷の原因となった打線は、今年も重苦しい空気だ。

 だが、明るい話題もある。14日に新外国人のオリバレスがオープン戦初安打をマークすると、15日にはディアスが来日初本塁打。12球団最遅ではあるが、チームのオープン戦1号となった。ディアスはヤクルト戦が雨天中止となった16日、室内で打席より2メートルほど前に立って打撃練習。日本の速球派投手を打ち崩そうと工夫を凝らす姿からも、救世主への期待が高まる。

 残り5試合のオープン戦期間で、指揮官は「人数は絞らないといけない。競争になる。点を取るためにチームに貢献できる子が有利に立つ」とラストサバイバルを予告。麦谷、山中の新人コンビはもちろん、ここまで打率2割8分6厘でバントなどの小技も光る来田ら、若手による底上げが得点力不足解消のカギを握るだろう。

 ファームの試合も有効に活用したい。18日からのウエスタン・リーグ、中日戦(ナゴヤ)には両助っ人が出場。「(1軍と)両方の試合を使いながら。調子を上げてもらう」と、指揮官は主力選手の打席確保の意図を説明した。V奪回には西川、頓宮ら実績組の復調も必要不可欠。全員が危機感を持って立ち向かえば、きっと光は差す。(南部 俊太)

 〇…ヤクルト戦(神宮)が雨天中止となり、高島の先発登板が流れた。岸田監督は、開幕ローテ候補の右腕について「また違うところで投げてもらう」と説明。18日のウエスタン・リーグ、中日戦(ナゴヤ)で1~2イニングを投げ、23日の阪神戦(京セラD)で総仕上げをする予定だ。15日には「アピールしながら、自分の投球をしていきたい」と話していた高島。好投で、開幕3戦目・楽天戦(30日・京セラD)の先発登板を手中に収めたいところだ。

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