
楽天のドラ1・宗山塁内野手(21)=明大=が6日、シート打撃に臨んで“プロ初安打”を放った。守備でも遊撃に入り、併殺を5度完成させるなど軽快な動きを見せた。
乾いた打球音が響き、宗山のバットから放たれた鋭い打球が右翼手の前に転がっていった。初の実戦形式となったシート打撃の2打席目で、2年目右腕の坂井と対戦。2ストライクからの3球目に、変化球をたたいた。それでも宗山は「もっといい内容に、と次に向けてやっていくだけ」と、満足した様子はみじんも感じられなかった。
第1打席は右腕・松井から5球ファウルで粘って四球。第2打席も1、2球がファウルとなり、3球目を仕留めた。2打席計12球のうち8球を振りにいき、「この段階なので振っていかないとわからないところもある。継続してやれたら」と積極性を忘れずにやるときっぱり。三木肇監督(47)も「本当にいいバッティングしているな、と思います」と、プロの投手の球に素早く対応した打撃を評価した。
守備でも前評判通りのグラブさばきを披露。「打球の強さだったり、また一つレベルが上がるなと感じた。いろんな打球が来ると思うので一番早く、正確にプレーできるように練習から試合を意識してやりたい」と口元を引き締めた。
三木谷浩史オーナー(59)も視察に訪れた中、大物の片りんを見せたルーキー。「自分のいいスイングを求めて振っていきながら、(ボールとの)感覚があってくればなと思います」。指揮官からスタメン起用を明言されている11日の日ハムとの練習試合(金武)でも、再び快音を響かせる。(有吉 広紀)
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