
◆パ・リーグ 日本ハム1―8オリックス(12日・エスコンフィールド)
オリックス・安達了一内野手(35)が、いぶし銀の光を放った。「きょうは仕事ができたかな、というのはあります」。8―1で大勝し、優勝マジックはついに、1ケタの「9」。ベテランもセーフティースクイズ、右前打と攻撃参加し、今季初打点を含む2打点をマークした。
まずは2点を先行した4回1死一、三塁。ポンセの初球を一塁線へ転がした。「出ている両チームの打率(試合前時点で1割2分)を見たら、一番下にいたから」と、かましたのは中嶋監督。冗談が言えるほどの信頼関係で、6回1死三塁の右前適時打には、ベテランの技術が詰まっていた。
難病の潰瘍性大腸炎と向き合いながら、リーグ連覇に貢献してきた。今季は下半身のコンディション不良を発症。初昇格は6月と出遅れ、9日に再昇格。まだ11試合の出場にとどまっている。「(試合に)出て休んでの方がいいんじゃないか?」。長いファーム生活で力を与えてくれたのが中嶋監督。戦う場所は違っても、いつも体調を気遣ってくれる電話が心に響いた。
T―岡田とともにチーム野手最年長の35歳。低迷期を知る選手も少なくなってきた。「若い選手が出てこないと強くならないし、負けていられない気持ちもあります。ほんと、すごい強いチームになったな、と思いますよ」。3連勝で今季最多を更新する貯金29。最短Vは18日のままだ。オリックスには身の丈を心得た、極上のバイプレーヤーがいる。(長田 亨)