
◆パ・リーグ ロッテ5―4日本ハム(24日・ZOZOマリン)
競馬をこよなく愛するギャンブラー・吉井監督の“勝負手”がズバズバ決まり、ロッテがサヨナラ勝ちで連敗を3で止めた。
9回無死二、三塁の大ピンチ。打者・石井の4球目にスクイズを外すと、続く1死三塁のフルカウントで「ありえない作戦とは思うが勝負をかけた」と、再びウエストのサイン。捕手の田村も「あるかなと思ってた」と、思惑がピタリ一致。三振ゲッツーで絶体絶命の場面を脱出した。
そしてその裏、1死二、三塁のサヨナラ機に安田が勝負を決める左翼への邪犠飛。それまで23打席ノーヒットと不振で、打順も8番まで下げていた未完の大砲。前日は7回の好機で代打を送られており、ここも代打策が浮かんだが、「きのうは悔しい思いをしただろうし、どういう姿を見せてくれるかと。これもギャンブル」と、そのまま打席に送り、殊勲の一打を引き出した。
先発のメルセデスを4回71球で見切ったのも「いつもゴロになる球がライナーになってた。ああいう時は立ち直れないというのが僕の持論」と、独自の勝負感覚から。2番手以下が無失点で相手の勢いを止め、サヨナラに結びつけた。
10日の広島戦(ZOZO)以来、今季2度目のサヨナラ勝ち。58歳のルーキー監督は「(9回は)みんな決めるぞという集中力を見せてくれた」と、満足そうにほほ笑んだ。(星野 和明)