
◆パ・リーグ オリックス―ソフトバンク(20日・京セラドーム大阪)
オリックス・山中稜真捕手(25)は、自らに言い聞かせた。「チャンスだからこそ、思い切って積極的にいこう」。ファームで打率2割7分6厘と結果を残し、つかんだ今季初先発。2回無死一、三塁でソフトバンク・藤原から先制中前打を放つと、3点リードの3回には追加点となる適時打を右前へ運んだ。
19試合で打率1割2分2厘に沈んだ1年目の25年を終え、オフは母校・青学大のグラウンドで自主トレ。「3割を打っている選手が、どういう意識で打っているのかを聞きたくて」。わずか1日だけ実現した1学年先輩の巨人・泉口との合同練習をせっかくの機会と捉え、打撃の極意を質問攻めした。具体的な会話については“企業秘密”としたが、同じ左の好打者からは打席での考え方を吸収。「ヒットを欲しがりすぎず、強く振り切ることが大切」とぶれない軸が備わった。
「応援してくれる方がこんなにいる。この景色を何度も見たい」。人生初のお立ち台では、大切なファンの顔を目に焼き付けた。捕手登録ながら、一塁と外野をこなせる万能選手。山中の2年目が熱く幕を開けた。(南部 俊太)