「選手にとっても財産がいっぱいあったシーズン」小久保裕紀監督が優勝への思い語る

パ・リーグ インサイト

2025.9.27(土) 23:31

福岡ソフトバンクホークス・小久保裕紀監督 ©パーソル パ・リーグTV
福岡ソフトバンクホークス・小久保裕紀監督 ©パーソル パ・リーグTV

 パーソル パ・リーグ連覇を決めた福岡ソフトバンク。優勝の同日、記者会見が行われ、小久保裕紀監督が優勝への思いを語った。

「今日勝つことだけを考えて取り組んだ試合だったので、戦った選手たちに胴上げしてもらえて感謝の気持ちでいっぱいでした」と勝利後の胴上げを振り返った小久保監督。“勝負の9連戦”とした20日からの連戦は、今季好相性を誇ったオリックスに本拠地でいきなり4連敗を喫したが、「一つ勝つ難しさを感じながらやって…… 本当にホッとしました」と顔をほころばせた。

 首位を独走した昨季とは異なり、今季は開幕3連敗、4月は9勝12敗2分と負け越した。チームにとって苦しい期間だったが、小久保監督は「あれが4月だったのが救いでしたね。この先十分取り返すチャンスがあるとチーム内でも話していました」と振り返った。

 主力の離脱も相次いだ一方で、今季は若手も活躍。「(柳町)達は開幕二軍でしたからね。今日のスタメン見たときも、ほぼ開幕のメンバーがいないなと。でも新たに出てきた選手たちが、レギュラー陣がいない間をしっかりカバーしながらやってきたので、若手にとっては主力の離脱をチャンスと捉えられたシーズンだったと思います」と成長を見せた若手たちについて語る。

 ベテランについても「(周東)佑京も膝の状態をごまかしながらもずっと出続けて、チーム内でいい声掛けをしてくれましたね。あとはやはり中村晃、今宮健太。彼らがしっかりチームを引っ張ってくれていました」と3人の名前を挙げた。

 そして、投手陣の活躍が優勝へのV字回復の要因だという。先発陣では有原航平投手、大関友久投手、モイネロ投手、上沢直之投手が2桁勝利をマーク。藤井皓哉投手、松本裕樹投手、杉山一樹投手と勝利の方程式も安定した。「ピッチャーが安定して、勝ちゲームを勝ち切れるパターンにもっていかないと打者も落ち着いて攻撃できないので。打者陣もどっしり攻撃に移れるポイントになったと思います」と語る。

「今振り返ると大きなターニングポイントになった」と話すのは、5月2日、9回裏2死走者なしから3点を奪い、川瀬晃選手が決めた試合だという。また、7月13日に先発した前田悠伍投手が6回裏をトリプルプレーで終え、6回無失点でプロ初勝利を挙げた試合もポイントになったと振り返る。

「選手たちにとっては強い北海道日本ハムを追い抜いていく過程、追い抜いた後は首位を渡さずにゴールしたという、選手にとっても財産がいっぱいあったシーズンだと思います」と今季の戦いを総括。最後は「昨年獲れなかった日本一に向けて、パーソル CS パ、SMBC日本シリーズに照準を合わせたいと思います」と決意を語った。


◇ ◇ ◇

 パーソル パ・リーグTVでは、優勝祝勝会の様子を配信。戦い抜いた監督コーチ・選手たちの美酒の喜びをお楽しみいただきたい。

関連LIVE配信

特集
特集
パ・リーグ.com ニュース

「選手にとっても財産がいっぱいあったシーズン」小久保裕紀監督が優勝への思い語る