
◆パ・リーグ オリックス4X―2日本ハム(1日・京セラドーム大阪)
オリックスのドラフト6位・片山は、プロ初勝利を正直に受け止めた。「頓宮さんが打ってくれて『ごっつぁん勝利』でした…」。8回からの2イニングを2点差のまま踏ん張り、最後に主将の逆転サヨナラ3ランで決着。記念球は佐藤広報の機転でファンから返却され、代わりにサイン入りのキャップを贈った。
勝ちパターンの継投には入っていないが、10試合に登板。支えになったのは比嘉投手コーチだった。「体が疲れたとしても、心だけは疲れちゃダメだよ」。現役時代はすべてリリーフで418登板。名前の通り「楽しく生きる」ように振る舞った。出番がない日には「ごめんな。でも、仕事だから」と声をかけてくれる偉大な先輩。言葉にはいつも、重みがあった。
相手の日本ハムが本拠地とする北海道の音更(おとふけ)町出身。猛暑の大阪も「幸せなことに、6月からドームに居させてもらっているので」と問題なさそうだ。同じ新人では2位の寺西がすでに2勝を挙げ、野手では1位の麦谷も戦力として奮闘している。岸田監督は「ずっと(仕事を)やってくれていたので、勝てて良かった」と称賛。希望する先発で輝く日も、そう遠くはなさそうだ。(長田 亨)
◆片山 楽生(かたやま・らいく)2002年10月7日、北海道・音更町生まれ。22歳。音更共栄中を経て、北海道・白樺学園では明治神宮大会で4強。20年センバツはコロナ禍で中止。同年のドラフト会議で指名漏れ。NTT東日本では22年の都市対抗大会でベスト4。24年ドラフト6位でオリックスに入団。177センチ、81キロ。今季の推定年俸は800万円。
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