【オリックス】宮城大弥が8戦ぶり4勝目「もっといい投球がしたかった」由伸流を引き継ぐ後輩への気配り

スポーツ報知

2025.7.31(木) 05:00

1回の投球を終えて、来田涼斗(右)とタッチを交わす宮城大弥(カメラ・馬場 秀則)

◆パ・リーグ オリックス6―4西武(30日・京セラドーム大阪)

 オリックス・宮城は白星をかみ締めた。「野手の皆さん、中継ぎの皆さんが頑張ってくれた。こういうふうに投げて勝つというのが一番」。5月21日のロッテ戦(京セラD)以来、自身8戦ぶりの4勝目。「もっといい投球がしたかった」と6回の2失点を反省しつつも、リーグトップに並ぶ14度目のクオリティー・スタート(6回以上自責3以下)で貫禄を示した。

 今季から23年まで山本(ドジャース)がつけた背番号18を継承。3勝に終わった前半戦も、先輩の心意気を忘れることはなかった。「プレゼント、何がいい?」とある時、誕生日を迎えた後輩右腕に質問。サプライズで高価なスーツケースを贈った。自身が1年目の20年、誕生日にスーツケースをくれたのが山本だった。「あれはうれしかった」。心遣いを“お裾分け”したのは、当時の感謝を忘れていないからだろう。

 白星がつかずとも、岸田監督は「エースとして頑張れ」と、優しく背中を押してくれた。「ありがたい言葉だけど、まだまだ物足りないと思わせている。しっかり頑張らなきゃ」と、さらなる成長を誓った。

 首位・日本ハムとは7・5ゲーム差。それでも、「オリックスとして優勝したい」と諦めない姿勢を見せた宮城。「Bs夏の陣」の初白星を弾みに、オリたちの大反攻を開始する。(南部 俊太)

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