
◆パ・リーグ 日本ハム12―1楽天(5日・エスコンフィールド)
日本ハムは5日、楽天戦(エスコン)で今季最多18安打12得点で大勝。連勝で貯金を13とし、単独首位に返り咲いた。先発した細野晴希投手(23)は7回途中2安打1失点、自己最多の9奪三振と好投。プロ初勝利から連勝で2勝目を挙げた。それでも、降板した7回は1死から3連続四球での降板を反省。課題を再認識し、次回の目標にチーム8人目の完投を掲げた。
悔しげに宙を見つめ、細野はマウンドを降りた。7回、1死から3者連続四球を与えると、新庄監督に降板を告げられた。ピンチを2番手・山本拓が切り抜け、6回1/3を投げ2安打1失点。今季2勝目を挙げたが「途中までは粘りながら投げられましたが、最後は情けない投球になってしまった」と振り返った。
ビッグイニングが“落とし穴”だった。打線が一挙4点を奪った6回の攻撃は、2死からも打線がつながった。2死から準備をする細野にとっては、キャッチボールする時間が普段よりもかなり長くなってしまった。「いつもの感じで投げてたら、結構投げちゃってて。7回のマウンドに行ったら6回とは全く違った。(新庄監督に)『攻撃長いのにずっと立ってるからバテるんだよ』って言われました」と明かした。
それでも6回までは、最速152キロの真っすぐと低めに決まったフォークで、自己最多の9奪三振。お立ち台では「僕だけ完投できてないので、次こそは長いイニングを投げられるように頑張りたい」と目標を掲げた。「イニング間以前にボールが多い。まずは初球ストライクを投げることをテーマにやっていくことが大事」と次戦を見据えた細野。課題を克服し、ハイレベルな先発陣の中で信頼を勝ち取っていく。(山口 泰史)
〇…水野は左太もも裏筋損傷から復帰2戦目で、プロ初の4安打固め打ち。2回に右前打、3回に右中間二塁打、6回に右前打でチャンスメークすると、8回1死二、三塁では左越え2点二塁打。得点圏では25打数12安打で打率4割8分、22打点と抜群の成績を残している。「速くボールに対してバットを出すというのは、鎌ケ谷から意識してやってきました」と好調の一因を明かした。
〇…矢沢は7試合ぶりに「7番・右翼」で先発出場し、プロ初の猛打賞をマークするなど2打点の大暴れ。「八木コーチだったりボスから色々アドバイスをもらって、考えながらやっているので結果になって良かった」と手応えを口にした。
〇…郡司は「3番・三塁」でスタメン出場すると、4回に楽天・滝中をKOする左越え5号ソロ。打席に向かう前に、新庄監督からスタンスを狭めるようにアドバイスされ、即結果で応えた。「スタンスが最近広がってたらしいんで。そのアドバイスが効きました。できる方もすごいですよね(笑)。言われたことはすぐできるんで。ボスもさすがすぎますけど」と冗談交じりに自画自賛していた。
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