◆パ・リーグ　西武２×―１楽天＝延長１０回＝（１日・ベルーナドーム）

　ボールが内野グラウンドを転がる間に二塁走者・仲田が一気に本塁を駆け抜けた。満面に笑みを浮かべた西武ナインが全速力でベンチから飛び出す。今季２度目のサヨナラ勝ちだ。西口監督も「ほっとしますね。勝てて良かったです」と胸をなで下ろした。

　「５番・ＤＨ」でスタメン出場した平沼の勝負強さが光った。１―０の９回に追いつかれ延長戦へ。１０回無死二塁。指揮官の「平沼ならセンターより右に強い打球を打ってくれるだろう」という期待に応え、藤平の１５０キロ直球をはじき返し右前安打。右翼手・小郷の悪送球で、中継プレーが乱れ決勝点を奪った。

　チームは今季初の同一カード３連勝。また、２３年９月以来の５連勝で、貯金を昨年４月以来となる２とした。勢いに乗ったまま、３日からの２位・日本ハムとの２連戦（エスコン）に乗り込む。（大中　彩未）

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