【ソフトバンク】上沢直之、逆風に負けず553日ぶり白星「どこ行っても結果を残さなければ言われる」

スポーツ報知

2025.4.7(月) 05:00

ソフトバンク・上沢

◆パ・リーグ ソフトバンク11―1西武(みずほペイペイ)

 逆風に負けじと魂を込めた97球だった。ソフトバンク・上沢直之投手(31)が553日ぶりのNPB71勝目を挙げた。日本ハム時代の23年10月1日以来の白星で、チームの本拠地連敗を5でストップ。「本当、素直にうれしいです」と、お立ち台で笑顔を見せた。

 ピンチでしぶとかった。3、5、6回はいずれも1死一、二塁を併殺で切り抜け、派手にガッツポーズ。特に5回は感情むき出しの雄たけびを上げた。今季2度目の先発で6回を6安打無失点。110キロ台のカーブと140キロ台中盤のストレートで緩急をつけ、スライダー、カット、スプリット、チェンジアップ、ツーシームなど多彩な変化球で的を絞らせなかった。

 24年1月にポスティングシステムでレイズとマイナー契約。3月にレッドソックスに移籍したが、メジャーではわずか登板2試合で結果を残せずFAとなった。日本ハム復帰と迷いながら、12月にソフトバンクと4年契約。批判は覚悟していたが、想像以上だった。

 「いろいろなことも言われましたけど、結局、どこ行っても結果を残さければ言われる。その声を気にしていたら生活できない。結局、やるのは自分。(成績が)良くても言うやつは言うし、悪かったらもっと言われるだけなんで。しっかり頑張ろうという気持ちではありますね」

 試合後、真っすぐ前を向き、胸の内を明かした右腕。プロ初勝利も、古巣での最後の勝利も全て、この博多のマウンドだった。人生をかけた決断を正解にするため、覚悟を持って白星を積み重ねていく。(島尾 浩一郎)

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