西武・西口監督「ドカベンの犬飼のキャッチボールっぽい」 開幕投手内定右腕「6、7割」で156キロ

スポーツ報知

2025.2.27(木) 06:00

韓国・斗山との練習試合に先発した今井

◆球春みやざきベースボールゲームズ 西武3―1斗山ベアーズ(26日・サンマリン宮崎)

 西武の開幕投手に内定している今井達也投手(26)が26日、球春みやざきベースボールゲームズ初戦の韓国・斗山戦に先発。「6、7割の力」で投げながらも3回1安打6奪三振無失点と好投。3月28日の日本ハムとの開幕戦へ視界良好だ。

 今井が圧巻の奪三振ショーだ。初回から3者連続空振り三振。しかも「6、7割ぐらい(の出力)じゃないですかね」と全力にはほど遠い。西口監督が「ドカベンに出てきた犬飼(小次郎)のキャッチボールっぽい」と有名な野球漫画に例えてうなった、特徴的な力感のないフォーム。「今の時期に速い球を投げることはあまり意識していない」と言いながら最速156キロをマークし、球場をどよめかせた。

 代名詞の鋭く曲がるスライダーもさえ、新球を試投する余裕も見せた。2回、前日25日の投手練習で試投を“予告”したツーシームを投じた。「初めてバッターに投げたけど、いい曲がり方をしてる」と好感触を得た様子だ。3回を投げ、許した安打はわずかに1。6奪三振無失点でマウンドを降り、「全体的にボール先行した部分はあったんですけど、フォアボールもなかったですし、三振も多く取れたので良かった」とうなずいた。

 プロ8年目の昨季は初めて開幕投手を務め、2年連続の2ケタとなる10勝をマーク。自身初タイトルとなる最多奪三振にも輝くなど勢いに乗る。指揮官から「何も言うことはないんじゃないですかね」と手放しに称賛されたエースが、さらにギアを上げる。(大中 彩未)

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