
日本ハムを自由契約となった金子千尋投手(39)が23日、札幌市内で会見を行い、スポーツ報知の既報通り、現役引退を発表した。18年間の感謝を口にした通算130勝右腕は、今後は日本ハムで「特命コーチ」となり、来年米国へコーチ留学することも明かした。多くの実績を残してきた男が、後進育成への道を歩んでいく。
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投球スタイルと同じく、とにかく丁寧な印象を持った。金子は今季ファーム生活が長かった中でも、イースタンの登板後の取材では技術面などを細かく語る姿があった。寡黙なイメージもあったが、漫画好きな一面を包み隠さず語ったりもする。特に今年何度も読んだというバレーボール漫画「ハイキュー!」の話や、「単純に売れている漫画は、やっぱり面白いということだと思う」と持論も明かしていた。
その丁寧さは、周囲に対しても変わらないのだろう。札幌D最終戦だった9月28日の試合前練習では、自身を慕う北山へ長時間助言を送っていた。会見では「僕の練習中の雰囲気を見ると、若い選手は話しかけづらいとよく言われていた。いざ(若手から)質問されて答えると、僕は普通にしゃべるので、こんな感じでしゃべるんだ、という顔をされる」と笑ったが、練習姿勢などはもちろん、好意的に接してくれるところも後輩からの人望が厚い理由の一つなのかもしれない。(日本ハム担当・田中 哲)