
◆SMBC日本シリーズ2022 ヤクルト5―3オリックス(22日、神宮)
オリックスは山本由伸投手(24)で初戦を落とした。絶対的エースは左脇腹の異変を訴え、5回途中で緊急降板。チームは前身の阪急時代を含め、日本シリーズ初戦で敗れて日本一になったケースはなく、苦しいスタートとなった。
右手を上げ、山本が動きを止めた。5回、先頭の代打・キブレハンへ3球目を投げた直後だ。「多少の違和感があったので、ちょっと早めに気づけたのはよかった」。左脇腹をつったような感覚があり、64球で緊急降板。第1戦を落としたことを受け「大事な1試合目でこんなことになってしまうのは、最悪だと思います」と責任をかぶった。
昨年のCSからポストシーズン(PS)5試合目で初黒星。4回0/3での降板、4失点はともに自己ワーストだった。初回に2点を与えると、3、4回はそれぞれ塩見、オスナに一発を浴びた。「いい方向に修正はできていたんですけど、違和感があったりして…という感じです」。PSでは初被弾、1試合2被本塁打は自身4度目でワーストタイという“珍事”が、日本一を争う初戦で起きてしまった。
最も心配される左脇腹について、本人は「大丈夫です」と重症ではないとした。本来なら第6戦に備えるが、病院に行くかも含め、今後については23日以降の回復具合で決めることになりそうだ。治療後はベンチで応援に回り「時間がたってないので分からないです。様子をみながら、相談しながらになると思います」と必死に前を向いた。
エースのアクシデントで大崩れすることなく、打線はヤクルトと同じ10安打を放った。2点を追う9回も1死一、二塁と見せ場をつくり、神宮で登板経験のなかった本田、阿部のリリーフ陣もマウンドを踏んだ。「ああだこうだ言っても仕方ない」と短期決戦で切り替えを促したのは中嶋監督。「引きずってもしょうがない。最後の決め(あと一本)のところを、何とか頑張っていかないといけない」と力強く続けた。まだ1試合が終わっただけ。仕切り直し、流れを引き寄せればいい。(長田 亨)