今季限りで引退へ、黄金期のホークスを支えたバイプレーヤー
スター軍団、強豪ホークスを支えたバイプレイヤー。走攻守のすべてにおいて卓越したプレーはまさに玄人好みだった。本多雄一。勝つために欠かせない男、背番号「46」には多くのこだわりがあった。
4番打者やスーパースターなどを揃えても、チームが強くなるとは限らない。目立たなくとも、自分の役割を把握し確実に遂行できる存在が必要不可欠である。そういう選手は必ず大事な局面でも期待に応えてくれる。本多雄一はそういう選手だった。
本多が在籍したホークスはまさに黄金期。野手では小久保裕紀、松中信彦、多村仁、内川聖一、松田宣浩。投手は杉内俊哉、和田毅など周囲にはNPBを代表するスター選手が溢れた。その中でキーマンと呼ばれるセカンドのポジションをしっかりと務め上げた。常に横にいたのは、メジャーでも大きな存在感(プレーとは別の意味もあったが……)を示した川崎宗則。センターラインそして打線でも1、2番でコンビを組み大きな影響を受けた。川崎のメジャー移籍後は、それまで以上にチームでの役割は重要なものとなった。自身の成績はもちろんのこと、チームの柱として今まで以上に元気を出してチームを...