埼玉西武のブルペンを支える鉄腕。3年連続60試合登板も間近に迫る武隈投手

2017.8.31(木) 00:00 パ・リーグ インサイト 吉田貴

毎年「打」のスター選手が打線に名を連ね、豪快な一打で勝利するイメージが強い埼玉西武であるが、今季好調を維持している要因の一つに、投手層の厚みが増したということが挙げられる。特に、救援陣の成績はリーグトップクラス。その中でも、とりわけチームの勝利に大きく貢献しているのが、左のリリーフエース・武隈投手だ。
旭川工業高校からドラフト4位で埼玉西武に入団し、今季でプロ10年目を迎える27歳の武隈投手は、2014年に大きな飛躍を見せた。任された場面で安定した投球を見せ、前年を大幅に上回る47試合に登板。この活躍もあって、試合中盤のマウンドを託すことのできる貴重な左腕としての地位を確立した。以降は2015年に67試合、2016年に64試合と2年連続でリーグ2位となる登板数を記録し、その鉄腕ぶりを遺憾なく発揮している。
武隈投手の持ち味といえば、球界屈指のキレを持つチェンジアップがまず挙げられる。直球と同じ腕の振りから投じられるブレーキの利いた球を、直球や他の変化球を組み合わせることで打者を幻惑。直球の平均球速は140キロ前後ではあるが、その球速以上に勢いを感じさせる直球は、チェンジアップの効果をより高めていると言...

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