前年91敗を喫し、再建の年として迎えた埼玉西武の2025年シーズンは、63勝77敗3分で全日程を終了。負け越しこそしたものの、若手も台頭し、前半戦中は貯金をつくるなど可能性を感じさせた。その中で、チームを引っ張ったのは新助っ人のネビン選手だ。今回はそんなネビン選手に来日1年目を振り返ってもらった。
「やることは変わらない」変わらぬ意識で臨んだ来日
「新しい環境は自分にとっても新鮮であり、楽しかったです」
日本でプレーすることを選び、2月のキャンプインを迎えたネビン選手。外国人選手は“日本野球への適応”がよく課題として挙がるところではあるが、ネビン選手は「『日本で野球をやる』という感じではなく、『やることは変わらない』と意識して、春のキャンプからやっていました」と語る。
日本のピッチャーとの対戦で苦労した点を問うと「一番は攻め方。配球などの面も含めてかなり違う」という。その対策においてはオープン戦が貴重な機会になったといい、「実際にどんなボール投げるのか、球場の雰囲気も見られたのが大きかったです。そこで感覚を磨いて、意外と早くアジャストできた部分もありました」と、オープン戦では打率.351を...